かぶとたいぞうです。
パタヤから戻り、札幌市北区郊外での生活がまた始まりました。
生活を始めて、ふと気づくと、家の付近にカラスが見当たりません。まだ寒いからかもしれませんが、日本にカラスがいないのは不思議です。
パタヤにはカラスがいないが
パタヤにはカラスがいないので、カラスをしばらく見ていなかったのですが、私の家の付近はカラスだらけのはずです。それがぜんぜん見当たらないのです。
思い出しました。
昨年の秋、この付近のカラスとトンビの間で大戦争があったのです。
32年前
私がここに家を建てた32年前は、カラスとトンビの勢力が拮抗していました。
その後、トンビ一匹にカラスが3匹ぐらいで襲いかかり、カラスが勢力を拡大。我が家の上空はしだいにカラスの縄張りとなりました。
カラス天国
制空権を勝ち取ったカラスはトンビが飛んでくると集団で追い払うので、トンビは川向う(石狩市側)でしか活動できなくなり、その後30年以上、我が家の付近はカラス天国になっていました。
ところが昨年の秋に異変が起こりました。
ことの発端は、川向うの大きな木にあったトンビの巣を、カラスが襲ったのです。
カラスとトンビの大戦争勃発
怒ったトンビは仲間を呼んで対抗しました。
私は暇だったのでテラスで一部始終を見てました。
トンビはふだん単独で行動するのですが、どういう手段で仲間を呼んだのか分かりませんが、東の方角からトンビが群れでやってきました。その数100羽。空が黒く見えるほどの圧倒的なトンビの飛行軍団でした。こんな数のトンビは初めて見ました。
圧倒的な数のトンビ軍団
石狩川下流域の手つかずの自然帯には野生のトンビが結構いるので、全て集まったのかもしれません。
トンビは孤高のイメージがありますが、いざとなったら結束するのですね。これも種族維持の本能なのかもしれません。
戦闘開始
カラスも相当数集まりました。戦闘2時間。トンビ側の圧倒的勝利でした。
カラスはトンビに追われてちりじりになり、最後まで残った一羽のカラスもトンビ軍団に徹底的に突かれて追い回されて、悔しい鳴き声を上げながら逃げさりました。
戦争が終わって、トンビ軍団はまた東の空に帰っていきました。
制空権はトンビがとった
その後、我が家の上空にはトンビが飛ぶようになりました。住宅地の上空でトンビがゆうゆうと羽を広げて飛んでいる姿は32年ぶりに見ました。
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もともとはトンビの縄張りだった
この辺はもともとはトンビの縄張りだったと思います。トンビはこの辺の豊かな自然の中で、野ねずみなどを食べて生きていたはずです。
それが住宅地の開発で人が集まり、生ゴミを狙ってカラスが増え、トンビの縄張りを奪ったのでしょう。
30年で環境が変わった
30年前の新興住宅地はいつしか高齢化で空き家が増え、その上、コロナ禍と物価高で食品を節約する人が増え、生ゴミも以前ほど出なくなったのかもしれません。
そのような経済環境の変化でカラスの数が減り、いっぽう自然とともに生きてきたトンビのほうは勢力が衰えず、トンビに軍配が上がったのかもしれません。
トンビは自然とともに生き、カラスは人間社会と関わって生きる
トンビは自然とともに生き、カラスは人間社会と関わって生きます。人間社会が縮小すると、人間の経済活動に頼るカラスも一緒に自分たちの勢力を縮小せざるを得ないのでしょう。
私はトンビのように生きたい。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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