かぶとたいぞうです。
何年も前のことです。息子の結婚式に招待されて、家族で参列しました。
披露宴では入り口でパンフレットを手渡されました。宴会が始まるまでのちょっとした時間に読む手作りの小冊子です。新郎新婦のプロフィールや2人のなりそめなどが書かれていました。
新婦新婦への質問
その中には2人への質問と、お互いの回答が載っていました。
「相手はどうして自分のことを好きになったと思いますか」
という質問に対し、新郎である私の息子が答えています。
「優しいから」
つまり、お嫁さんは息子の優しいところが気に入って結婚したのだと思っているのです。
それに対してお嫁さんの回答(正解)はこうでした。
「私を笑わせてくれるから」
好きになった理由は私を笑わせてくれるから
新婦が私の息子を夫として選んだ本当の理由は、笑わせてくれるからだったのです。
少し驚きましたが、なるほどなぁ、と合点がいきました。
私の息子はひょうきんなところがあって、人を笑わせます。おそらく親ゆずりだと思います。
私の母も人を笑わせるのが好きでした。
私も昔はよく人を笑わせた
私も息子が小さい頃はよく冗談を言って笑わせました。
しかし職業柄か、私はだんだん笑わなくなりました。世の中がどんどん不景気になり、私の本業の経営コンサルタント業務も、前向きな支援より、どちらかと言えば後ろ向きな支援が多くなりました。つまりコスト削減や首切り、クレームや訴訟対応、争議の仲裁などです。笑いながらできる仕事ではありません。
どんなに辛くても人を笑わせることができる人もいる
だけど、どんな仕事をしていたって、心に余裕を持ち、人を笑わせることができる人もいるのです。現に私の息子も当時決して気楽に暮らしていたわけではないのに、彼女を笑わせて心をつかんだのです。
「最近の私は人を笑わせることができているだろうか」
その時私はそう自分に問いかけました。息子の結婚式で息子から学んだ気がしました。
最近の私は人を笑わせることができているだろうか
あれから何年も経ちますが、今でも時々思い出して自分に問いかけます。
「最近の私は人を笑わせることができているだろうか」
歳をとるとちょっとしたことに腹を立てたり、批判的になり、頑固になって人にもあたります。いつも眉間にシワを寄せて、批評したり偉そうになったり、どうでもいいことをくどくどと言ったり。
私はそういうジジイにだけは絶対になりたくないと思っていたのに、気がつくとそういうジジイになっているのです。人を笑わせるなど程遠いです。
笑いは大事
もっと心に余裕を持って、たとえどんな試練に直面しても、周りの人を笑わせるくらいの人間になりたいです。
私もそうですが、誰でも笑うことが好きだし、笑いは心と体の健康に一番いいです。
人を笑わせることのできる人間になりたい
自分を笑わせてくれる人と付き合いたいし、一緒に暮らしたいと思うのは当然です。
私は人を笑わせることができる人になりたい。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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