かぶとたいぞうです。
小学生や中学生の頃、「今の世の中は資本主義だ」とよく聞かされましたが、いまいち意味が分かりませんでした。
学校の先生も資本主義の意味を知らない
学校の先生は「資本家が出した資本によって作られる社会、資本家が世の中を牛耳る社会」みたいなことを言っていました。しかし今から思うと先生もよく分かっていなかったのではないかと思います。
そもそも私が通っていた学校だって資本家が資本を出して作ったわけではありません。小学校も中学校も市立でしたのでみんなが出した税金によって作られ運営されていたのです。学校を牛耳っているのは校長先生であって資本家ではありませんでした。
日本では大きな事業はすべて公立
大きな病院だって交通機関だって公共サービスだって、大きな事業と言えるものはすべて市や道、国など公がしきっていました。今もそうです。
世の中を牛耳っているのは政治家や上級公務員であって、資本家ではありません。
資本家なんて見たことがない
そもそも資本家なんて映画やマンガに出てくる以外、見たこともありませんでした。隣近所で「社長」と呼ばれるような人はせいぜい個人事業主。せいぜい家族経営の零細企業の社長。どこにも資本家なんていやしません。
それでも「今の世の中は資本主義だ」とみんなが言うので、私も仕方なくそう覚えて大人になったのです。
米国株を買って初めて知った資本主義の意味
私が「資本主義」というものを初めて理解したのは米国株をやり始めてからです。
米国には戦前から資本主義が定着していました。資本主義は「暴力主義」、あるいは「武力主義」に代わる平和的支配として世の中に登場したのだと思います。
資本主義が発達する前は商売や利権は武力によって奪い合うものだったのだと思います。それではあまりにも乱暴なので、出した資本に応じて商売や利権、利益と決議権を公平に分配することにしたのではないでしょうか。
株式の公正なルールと仕組みと取引所
しかも誰でも参加できて公正な取引が保証されるように、株式という仕組み、それを売買する証券取引所、第三者の監査などを早くからシステム化したのだと思います。
現在のアメリカは資本主義が完成しており、誰でも簡単に資本家になれます。労働者も株を買えば資本家なのです。
公正なルールと正しい監視のもと、資本は世界中から集まり企業をより大きく育てます。
公正なルールのもと多くの出資で育って巨大化した多国籍企業
そのように育った米国企業の中には、今や多国籍企業として全世界の流通を一手に引き受けるような実力のある企業も数多くあります。
またそのような巨大多国籍企業は政治家も動かし、まさに世の中を「牛耳る」存在になっています。米国大統領をも動かす影響力を持つ巨大多国籍企業も存在します。
米国では会社は誰のものか
米国で「会社は誰のものか」と聞くのは愚問です。会社は株主のものに決まっているからです。米国では社員でも自分の会社の株を持っている人が大勢います。
ひるがえって日本はどうでしょう。日本は戦後米国のシステムをそっくり取り入れましたが、形だけで実態は伴っておりません。
日本はどちらかというと社会主義国に近いです。資本の原理が働いていない分野が多すぎます。だから子供の頃の私には合点がいかなかったのです。
株式会社も形ばかりです。日本では株式にする必要の無いような中小零細の同族企業ばかりが株式会社として乱立し、本当の意味での株式会社が少ないのです。
日本では会社は誰のものか
だから日本で「会社は誰のもの」と聞くとみんなこぞって「社員のもの!」と答えるのです。株主は軽視され配当も積極的には出しません。自分が働く会社の株を持っている社員なんてほとんどいないのです。
私がいま小学校の先生で、生徒に「資本主義ってなあに」と聞かれたら次のように答えます。
資本主義とは
「資本主義はアメリカ合衆国で育った社会の仕組み。争いを避けるために商売の利益を、参加者が出した資本に応じて分配する方式。公正な仕組みとルールのもと誰でも資本家になれて誰でも分配を受けることができる。日本も戦後取り入れたが残念ながら形ばかりで実態はなく、むしろ今の日本は社会主義に近い社会となっている」
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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