かぶとたいぞうです。
タイのテレビ番組でインチキな物乞い男性の話が特集されていました。
高級車に乗って出動するインチキな物乞い
その男性は盲目の物乞いのはずなのに、トヨタの高級車を自ら運転して現場にやってきて、着替え、変装し、杖をついて物乞いを始めました。その一部始終を動画で隠し撮りされSNSに投稿されたのです。
タイでは物乞い行為は禁止されています。SNSに投稿された動画によってこの男性は警察に追われるはめになったようです。
パタヤにもインチキっぽい物乞いがたくさんいる
そこまでひどくはありませんが、ここパタヤでもインチキっぽい物乞いを見ることがしばしばあります。
タイでは貧しい人に施しをするのは「徳を積む」こととされています。だから物乞いにお金や食べ物をあげているタイ人をよく見ます。
チェンマイでは普通に小銭を渡していた
チェンマイでは普通の食堂にも物乞いが来ます。店の人も嫌がりません。多くの客が物乞いに小銭を渡します。私もできる範囲で小銭を渡していました。
しかしパタヤの物乞いは少し違います。何かが違うのです。
パタヤの物乞いは観光客をターゲットにしている
パタヤの物乞いが全てそうだというわけではありませんが、パタヤの物乞いは観光客を狙っているように見えるのです。その証拠にビーチロードなど外国人観光客がよく通る道端にいます。
しかもクリスマスや年末年始、旧正月(春節)など観光客が増える時期になると、どこから湧いて出たのかビーチロードは物乞いだらけになります。きっと「稼ぎ時」なのでしょう。
本当の物乞いはタイ人に施しを求める
本来、施しで徳を積むのはタイ人の習慣ですから、タイ人がたくさんいる場所で物乞いをする方がいいはずです。
実際チェンマイではローカルエリアでは物乞いをよく見ましたが観光地では物乞いを見ませんでした。
パタヤでは外国人に施しを求める方が効率が良い?
「郷に入れば郷に従え」と思って物乞いに施そうとする外国人観光客を狙った方が効率がいいのかもしれません。
それに私が「何かが違う」と感じているように、タイ人にはインチキな物乞いはすぐにバレるのかもしれません。
パタヤの若い盲目の物乞い
私がいつも散歩で通る人通りの多い道に毎日立っている若い盲目の物乞いがいます。
彼はあどけない顔で手をパタパタさせ、薄目を開けて天を仰ぎ、首からぶら下げた箱に寄付を求めます。年齢は不詳ですが中学生くらいにも見えます。気の毒に思います。
どころが先日その通りを歩いていると、彼の姿が見当たりません。
何の気なしに中小路に少し入った屋台を見てみると、彼が屋台の影に座って何かをしているのです。
パタヤのあどけない顔の盲目の物乞いが
よく見ると彼は渋い顔でタバコを吸いながら札束を数えていたのです。
いつものあどけない顔とは違い大人の顔になっていました。40才、あるいは50才にも見える顔です。プロの顔です。
タバコはけっこう高い高級銘柄で箱買いしたものです。タイの貧しい人たちはタバコを1箱買うことができず、5本単位でバラ買いするのが普通です。
目が見えないはずなのに札束を数えているのです。
人のやさしい心を利用する商売
タイには心の美しい人がたくさんいます。貧しい人に手をさしのべる人がたくさんいます。また、何か理由があって本当に困っている人たちもたくさんいます。
ところが、その心を利用して金儲けするインチキな物乞いもいるのです。
物乞いは一度やったらやめられないと言われています。それほど儲かるらしいのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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