かぶとたいぞうです。
米国株長期投資家の私の立場から見ると、今の日本株市場は恐ろしい博打場(ばくちば)に見えます。
ラスベガスとマカオの違い
同じ博打場でも、ラスベガスとマカオくらいの違いがあります。
行ったことのある人なら分かると思いますが、ラスベガスはファミリーでも楽しめる娯楽・レジャー、ショー、エンターテイメントの町であるのに対し、マカオは殺伐とした高額レートの鉄火場です。
マカオでは、険しい顔をしたバクチ打ちが朝から晩までバカラをする以外に、これといった娯楽はありません。
米国株市場と日本株市場の違い
米国株市場は長期投資家で支えられています。代々続く資産家の家系は、いくつかの優良企業のオーナー株主として株を代々持ち続け、オーナーとして愛着をもってその企業を支援し、配当で暮らしています。私は資産家ではありませんが、似たような気持ちでペプシコやP&Gの株を長期で持ち続けています。配当もいただいています。
いっぽう、日本株市場では株を長期保有するオーナー株主的投資家は創業家くらいで、圧倒的に株価の上がり下がりにかけて儲けようとする、短期投資家=本当は投機家=殺伐としたバクチ打ちがほとんどのようです。
両市場の株価の上がり下がりの違い
米国株が1%上がると、翌日には日本株が5%もはね上がります。米国株が1%下がると、翌日には日本株が8%も下がるのです。
見ていてとても恐ろしいです。
しかも日経平均の上がり下がりに2倍のレバレッジ(テコ)を乗せて、5%上がれば10%儲かるようなギャンブルにかける人が日本人には多いのです。
最近の株価の推移
イラン戦争が起きてから日経平均は乱高下を繰り返し、今のところピーク時から8%くらい下がりました。米国株も下がりましたが日本株ほどは下がっていません。日本株は脆弱です。
2倍のレバレッジなら16%の下落です。
虎の子の1千万円をはったなら、160万円の損害です。あわてて損切りした人も多いのではないでしょうか。そしてこう言うのです。
株で160万円も損した
「株で160万円も損した」
かくして株は怖い、株は博打だとなるのですが、それは短期投機家の場合だけです。
私は株が怖いとかギャンブルだと思ったことは一度もありません。
怖いのはむしろ、多くの日本人投機家の行動です。
日本人投機家の行動が見ていて怖い
まるでパチンコや競馬に全力でお金をかけるような行動は、見ていてヒヤヒヤします。大丈夫なのかなと恐ろしく感じます。
はっきり言って今の日本株の上がり下がりには何らの具体的な経済的要因はありません。日本経済のファンダメンタルズとかけ離れているように見えます。
業績とは無関係に上がったり下がったりしているのです。
ではどういう要因で上がったり下がったりしているのか
ただ多くの人が買うから上がるのです。多くの人が落胆して売るから下がるのです。ただそれだけです。心理的な要素がほとんどではないでしょうか。
その証拠に米国株が上がれば翌日の日本株は上がり、米国株が下がれば翌日の日本株は下がるのです。逆の関係はほとんど見たことがありません。日本株独自の値動きも、ほとんど見たことがありません。
儲けている人もいると思うが
その株価の上がり下がりの間を縫うようにして、安い時に買い、高くなったら売るを繰り返し、見事に儲けている人もいるかもしれませんが、それと同じくらい損をしている人がいるのです。
しかも株が上がるか下がるかなんて誰にも分かりません。小さな市場なら仕組めても、多くの人が参加する相場市場では予測は不可能です。インサイダーでもない限り。
短期売買では、勝つ人がいれば必ず負ける人もいる
長期投資なら配当を含め、全員が勝つ可能性がありますが、短期の売買なら、勝つ人がいれば必ず負ける人も出ます。
丁半博打は参加者全員が勝ったり負けたりの繰り返しで、結局は胴元(証券会社)しか儲かりません。
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人のことはどうでもいいのかもしれませんが、最近の日本株の乱高下を見ていて恐ろしく思ったので、ひとこと言いたくなった次第です。
いつか日本株は大きく下がるような気がしてなりません。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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