かぶとたいぞうです。
日銀が政策決定会合を開き、ゼロ金利政策を止めると発表しました。
それを受けて、どこかの生命保険会社のチーフエコノミストと称する女性はインタビューに答えて次のような発言をしました。
「これで日米金利差が縮まるので今後は円高に向かうと思います」
なんにも分かっていない
この人はなんにも分かってないなぁ、と私は感じました。
植田日銀総裁の記者会見が始まると案のじょう円は急激に下がり始め150円を軽く突破。その後も円安は止まらず、今朝はとうとう151円を越える水準にまで円は下がりました。
市場関係者は分かっていた
生命保険のチーフエコノミストは分かっていなくても、市場関係者は分かっていたのです。円安の真の理由を。
このブログでは以前からたびたび指摘していますが、現在の円安の真の理由は日本の少子高齢化なのです。
日本は年寄りばかりで衰退している
今の日本は年寄りばかりで若者が育たず、あらゆる産業が衰退しています。
日本の将来に見込みがないから日本円が下がっているのです。円の衰退は日本の衰退なのです。
日米金利差もテクニカルな意味では理由の1つだが
もちろん日米金利差もテクニカルな意味では理由の1つですが枝葉の要素に過ぎません。
今の日本ならたとえ金利を欧米並みの4%~5%にまで上げたとしても、中長期的には円安が進むでしょう。
そもそも日本は金利を上げられない
だいたい、日本が4%~5%も金利を上げたら政府の支払金利が追い付かず日本政府は早晩破綻してしまいます。そうなればもっと円安になるはずです。
そもそも植田総裁は以前からも「イールドカーブコントロールとゼロ金利政策は続けるけど、金利を少し上げるかもしれない」と意味不明な発言を繰り返し、口先介入でたびたび円安阻止を試みました。
今回も口先だけ
今回も「ゼロ金利解除」とは聞こえがいいですが、では「いつ、何%まで金利を上げるのか」には言及していません。つまり今までの発言とそれほど変わっていないのです。
今回も玉虫色の表現で煙に巻いただけなのです。きっと金利を上げると政府の財政が厳しくなるから上から釘を刺されているのでしょう。日銀が政府に操られていることは完全に見透かされていると思います。
楽観的な市場関係者は具体的な話を期待していたのかも知れない
今回、楽観的な市場関係者の中には、「金利を上げる話は以前から出ていたので、今回は具体的に何月から何%まで上げると明確にするだろう。もしかしたら、即日0.5%上げて、年内に2%にまで上げるくらいの具体的な発表があるかもしれない」と期待していた人もいたかもしれません。
昨日の日銀の発表はそういう人たちをうんざりさせ、またかぁと落胆させたに違いありません。
私の結論
さて私の結論です。
円安はまだまだ続くと思います。日本の株も腰折れで下がるような気がします。
日本は「急がば回れ」で、子供を大事にしなければなりません。
子供を育てれば円は上がると思う
子供を育てて子供の働き場を作れば若者と共に産業も成長し、GDPも回復し、そのうちにまた円が上がっていくでしょう。
小手先の技や玉虫色の発言をいくら繰り返してもなんの役にも立ちません。そにうちに飽きられて誰も話を聞かなくなると思います。
私が生きている間は円安が進む
今の政府は少子高齢化対策ができていないので当面しばらく、そう、私が生きている間は円安が進むでしょう。
子供が成人になるまでには20年かかるのです。今すぐ手を打っても、効果が出るのは20年後、30年後なのです。
少子高齢化対策こそ急務
少子高齢化対策こそ急いで着手しなければならない最優先事項だと私は思います。
今伸びている国はいずれも人口が伸びている国です。これからはインドやパキスタンが追い上げてくるはずです。日本はGDPで世界6位から7位くらいにまで転落します。米国はしぶとく人口を維持しているから首位を守っているのです。
米国株
その事に気づいて早く手を打たないと日本はどんどん衰退し、円の価値もどんどん下がっていくに決まっています。
私は日本と共に沈みたくないから米国株をやっているのです。
円安加速の背景
そして最近はそういう人が増えて円預金からドル資産への移動が進んでいるから円安が加速しているのだと思います。
みんなが円を売ってドルを買えばドルは上がりますから。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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