かぶとたいぞうです。
久しぶりにゲオに行ったら、倍賞千恵子さん主演の話題映画「PLAN 75」があったので借りてきました。
ゲオではいつも2週間で100円の旧作しか借りない私ですが、今回は奮発して新作を借りました。
私は倍賞千恵子さんのファン
私は倍賞千恵子さんのファンなので、ひいき目もありますが、結論から言うといい映画でした。
ストーリーの大筋はご承知の通り「75歳になったら自ら死を選ぶことができる近未来」の話です。
長生きすることがいかに辛いことか、辛い思いまでして長生きすることがいいことなのか、など、いろいろ考えさせられました。
ただし、最後のほうがストーリー的にちょっと
ただし、最後のほうがストーリー的にちょっと期待していたものとは違っていました。
あまり書くとネタバレになりますから、具体的には書きませんが、どうしてこんなストーリー展開にしてしまったのだろうと思ってしまいました。
もっと楢山節考のように
もっと楢山節考のように、年寄りが死を受け止めて淡々と死んでいく話のほうが、深みのある寂しげな話になったと思うのです。
それが、なんというか、制度への疑問とか、システムの不備や杜撰さとか、そんなところに話を持っていくから、最後はオカルト映画のような結末になってしまっているのです。
心の葛藤をストレートに描いてほしかった
もっと完璧なPLAN 75制度のもとで、ある人は死を受け入れて粛々と死んでいく、別なある人は死にたくないと言う。
そんな生き方や考え方の違い、なぜ死を選ぶのか、選ばないのか、若い人たちへの思い、そしてそれぞれの心の葛藤などを純粋に、ストレートに描いてほしかったです。
とはいえ
とはいえ、やはり倍賞千恵子さんの演技が光るいい映画でした。
すっかりおばあちゃんになってしまいましたが、倍賞千恵子さんは日本の宝です。これからもますます活躍してほしいです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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