かぶとたいぞうです。
先週末、S&P500は52週高値からの下落率が一瞬20%を超え、いわゆる「弱気相場」に突入しました。
S&P500は先週の金曜日の取引中に、一瞬ですが、今年の1月4日につけた52週高値からの下落率が20.9%に達したのです。
弱気相場
別に「弱気相場」に突入したからと言って、これからも株が下がるとは限りません。しかし昔から一度「弱気相場」に入ると下落傾向が長期化すると言われています。
今週の米国株はこのまま「弱気相場」が確定するのかどうかの瀬戸際、分かれ目なのです。
株安の原因
今の株安の一番の原因はおそらく「FRBの一段のタカ派傾向(米国の相次ぐ利上げ)」と「米経済のリセッション(世界的な景気後退)」への懸念でしょう。
もちろんそのまた原因は「インフレ加速」と「ウクライナ戦争」です。
インフレの原因
ウクライナ戦争がインフレを加速させ、インフレが加速するからFRBは沈静化のために金利をうんと上げ、市場のマネーを減らそうとしているのです。そしてそれが景気を悪くするのではないかと懸念されているわけです。
ただ、インフレはウクライナ戦争が始まる前から始まっていました。むしろインフレがロシアのウクライナ侵略を誘発した感さえあります。
インフレの最初の原因
ではなぜインフレが始まったのか。
コロナです。
コロナで経済が回らないから量的金融緩和とゼロ金利で景気を刺激したのが最初の原因です。
金融政策は間違ってなかった
それらは間違っていたとは思いません。正しかったと思います。金融緩和をしなかったら世界はコロナ禍で不景気になったでしょう。
ただ、経済とか景気というものは、ちょっとした舵取りの反動で大きく動くのです。
良かれと思ってやった金融緩和により、インフレが加速し過ぎたのです。そして株価も上がり過ぎたのです。
弱気相場は正常化への通過点
「弱気相場」に入ったとしても、それは正常化への通過点に過ぎません。「弱気相場」の後にまた「強気相場」が訪れるでしょう。
だから私は全然心配していません。
むしろ私が今心配していることは、景気後退がきっかけになって、世界があらぬ方向へ行くことです。
本当の心配は
前述したようにロシアがウクライナを侵略したのも、ロシアの経済が芳しくないからだと思います。
今、北アフリカ各国は、ウクライナ戦争の影響で食糧が手に入らず、不満を持つ民衆がいつ蜂起してもおかしくない緊迫した社会情勢らしいのです。
戦争
長引くコロナのために景気を刺激し、その刺激でインフレが起き、そのインフレも原因の一つとなってロシアが隣国に攻め入り、それにより物価が更に上がって、アフリカのみならず、世界同時多発で暴動や紛争などが起こる、なんてシナリオにならないよう気をつけなければなりません。
戦争が起きると取り返しのつかないことになる
景気が良くなったり悪くなったりするのは仕方ありません。しかしそれによって戦争が起きると取り返しのつかないことになります。
私はそれを心配しているのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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