かぶとたいぞうです。
米国株はやっぱり安定感があります。一時的に下がってもちゃんと盛り返します。
最近の米国株の株価乱高下は、主にFRBや関係者の発言に影響を受けたものです。
FRBパウエル議長や関係者の発言などの影響
FRBパウエル議長や関係者の発言などを受けて短期筋が右往左往しているだけです。米国株が大きく値下がりするトレンドとは思えません。
ここ1ヶ月の株価乱高下を招いた一連の動きは次のとおりです。
昨年12月のFOMC終了直後
昨年12月のFOMC終了直後、FRBは、「米国は金融緩和の終了(テーパリング)を早め、来年2022年には利上げを行なう」と発表しました。
これは既定路線だったので誰も驚かず、株価は平穏でした。むしろ上がったぐらいです。
今年に入って
ところが今年に入ってFOMCの議事録が世に出てきました。そして出席者の発言などから「テーパリングと利上げの時期は意外と早まるかもしれない。3月かもしれない」との憶測が世間に広がりました。
それを受けて短期投資家などが株を売りました。米国が金融引締めを急げば、株式市場に流れるお金が減り、短期的に株価は下がると判断したからです。その結果実際に米国株、特に成長(グロース)株が大きく下がりました。
一昨日
そして一昨日。株価の乱高下を心配してか、FRBのパウエル議長がこう発言しました。
「今年はテーパリングを早め、金利も上げるが、そんなに早く実行する気はない。今年の半ば(6月)以降ぐらいから始めるかもしれない」
パウエル議長のこの発言を受けて、米国株式市場の緊張が収まり株価が回復してきました。
これがここ1ヶ月くらいの株価乱高下の流れです。
経済や業績などの影響ではなく、噂や憶測の影響による株価変動
米国の経済が大きく変動したとか、それによって主要企業の業績が大きく変わったとかの理由で株価が動いたのなら心配です。
しかし今回の上がり下がりは、噂と憶測で短期投資家が株を売ったり買ったりした結果なのです。我々長期投資家はまったく気にしません。
むしろ乱高下に乗じて、チャンスがあれば安い時に買おうと狙っていましたが、私が狙っている生活関連バリュー株はそれほど下がりませんでした。
中長期的なトレンドと短期の上がり下がりを区別
これから株を始めようとする人は、経済などの影響を受けた中長期的なトレンドと、短期筋の動向に影響を受けた短期の上がり下がりを区別しなければなりません。
今の米国株の中長期トレンドは、上がったり下がったりしながらも、結局は上がっていく方向ではないかと私は感じています。ほとんど希望的観測ですが。
世の中は何が起こるか分らない
ただ、世の中はこれから先、何が起こるか分かりませんので、全方位的な備えは常に必要です。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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