かぶとたいぞうです。
沖縄で暮らしているとスーパーで売っている食料品が高く感じます。特に野菜や果物、牛乳、卵などが高く感じます。
札幌は農作物や畜産物、魚の宝庫なので、北海道を基準に考えると沖縄に限らずどこへ行っても物価が高く感じるのかもしれません。
物価が上がっている?
しかし、それら以外の食品も高いのです。もしかしたら全国的に物価が上がっているのかもしれません。
私は昨年の11月まで札幌で暮らしていました。札幌にいるときも、灯油やガソリンが上がったり、サラダオイルが急に値上りしたのを経験しました。
その後那覇に移動して、那覇の物価が高く感じたのは、たまたま物価が急激に上がっていくタイミングで那覇に移動してきたからかもしれません。
円安の影響
札幌でいつも飲んでいたスコッチウイスキーが那覇では高いのも、円安の影響かもしれません。だとしたら、今は札幌で買っても高いのでしょう。
輸入品だけではありません。輸入品を原料にした加工品も上がっています。
日本もとうとうインフレに突入したようです。
あらためて預貯金と株などの投資について考える
さて、実際にインフレに突入した今、あらためて預貯金と株などの投資について考えてみましょう。
全て物価との比較で損得を考えます。
日本人には預金神話のようなものがあり、金融資産を預金で持っている人が多いです。
今までは預貯金が一番良かった
今までは預貯金が一番確実で得だったと思います。なぜなら元本が(1行につき1千万円まで)政府によって保証されているし、政府が潰れる可能性も低いし、何よりもデフレだったからです。
デフレとはインフレの逆で、物価が継続的に下がっていくことを言います。
なぜデフレ時は預貯金が良いか
今まで預金の金利はしばらく超低金利で、ほとんど利息が付きませんでした。しかしデフレで物価がずっと下がり続けていましたから、物価との比較ではむしろ預金は増えていたのと同じでした。
表面金利はほぼゼロでも、実質金利は高かったと言えます。
昭和のインフレ時代
かつて昭和の高度成長期の頃、インフレ率が3%で預金金利も3%の時代がありました。その時代を知っている年寄はこう言います。
「昔は預金金利が3%もあった時代があった。今はほとんどゼロだ。昔は良かった」
しかし、本当はつい最近のインフレに突入する直前の頃のほうが良かったのです。昭和のインフレ時代になぞらえて説明すると、インフレ率が3%なのに4%の金利をもらっていたような話なのです。物価の上がり方よりも金利のほうが大きいという意味です。
このように今までのデフレ時代は、下手な投資よりも預金のほうが得でした。
しかしインフレになると預貯金は不利
しかしインフレになると、モノの価値と比較して現金、貯金、預金の価値は下がります。物価上昇率に応じて金利も上がればトントンですが、今の日本政府は借金が多いので政策金利を上げないと思います。金利を上げてしまうと国債などの借金の金利負担が増えすぎて、財政破綻を起こしかねません。
そうなると預金は増えないので物価に対して価値がだんだん下がってきます。
老後資金を貯金だけに頼ると
老後資金として3,600万円を預金し、老後は毎月10万円ずつおろして生活費にあてても30年はもつと見込んだ人がいるとします。
しかし物価がどんどん上がっていけば毎月おろすお金も徐々に上がっていき、20年しか持たなくなるかもしれません。
毎月減っていく預金残高を見ながら、長生きしてしまう恐怖と戦うのです。将来は尊厳死や安楽死が流行るかもしれません。
デフレ時代の時から株式投資をしていた人たち
いっぽう、デフレ時代の頃から、来たるべきインフレに備えて株などに投資していた人もいたのです。私もその一人でした。
インフレ時代になると、モノの価値が上がるので、資源、材料、商品、不動産、などは全て上がります。
また、それらを保有したり作ったりしているメーカーの株も上がります。そういうメーカーの株をせっせと買っておいたのです。
インフレになると株価が上がる
現在世界的に株価が上がっているのもインフレとは無縁ではありません。特に日用必需品を作るメーカーなどのバリュー(割安)株が上がっています。
今まで預金に比べると多少たりともリスクがある株式投資を続けてきた人は、今後は日の目を見ることになるでしょう。
貯金から株式投資へ
今まで預金一筋だった人が、今から株式投資を始めても、あまり旨味はありません。もう既に株価は十分に上がりましたから。
でもこのまま預金にしがみついて預金とともに沈んでゆく人よりはまだマシです。3年後ぐらいには株式投資を始めて良かったと思うでしょう。
インフレ時代に強いのは生活必需品を作る優良メーカーの株
食品、医薬品、日用品などの生活必需品を作る優良メーカーなどの株を長期保有することで、どんなにインフレが進もうとそれに見合った配当と株の値上がりが期待できるのです。
私は商品取引や不動産のことは詳しくないので専門家に任せますが、株はインフレ対抗力があると思っています。特にメーカーの株は。
老後資金の運用をもう一度真剣に考える時
インフレ時代に突入した今、老後資金の運用をもう一度真剣に考える時が来たと思います。
預金はどんどん減りますが、配当はどんどん増えるのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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