かぶとたいぞうです。
米国大統領選挙の結果がなかなか出ず、もめているようです。
私は先日、「大統領選の前後で米国株が下がるチャンスがあるかもしれない」とブログで書きました。
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ところが実際には米国株は上がるいっぽうでした。
とんだ見込み違いだったのですが、なぜ上がり続けるのかが気になります。
バイデン氏が勝てば米国株は下がるはずだった
最初、バイデン氏が勝てば米国株は下がると言われていました。「バイデン氏はリベラルなので、金持ちや大企業から税金をがっちり取るから」と新聞やエコノミストは理由付けしていました。
ところが選挙が始まってバイデン氏の優勢が伝えられると、米国株は下がるどころか上がっていきました。新聞やエコノミストは今度は「トランプ氏が勝てば米中貿易戦争が長引き景気は良くならないから米国株は下がる。バイデン氏が勝てば米中貿易戦争が収まり景気が良くなるから米国株は上がる」みたいなことを言い出しました。
トランプ氏が勝てば米国株は下がるはずだった
昨夜、大統領選の開票が進みトランプ氏が勝つ可能性が出てきました。そうなったら株価はマスコミの言う通り下がっていったのか。いいえ、やっぱり米国株は上がりました。新聞やエコノミストは今度は「トランプ氏が勝てば金持ちや大企業から税金をがっちり取る心配がなくなるから株価が上がった」と言うのです。
マスコミやエコノミストの理由はいつも後付け
これこれこういう理由だから上がったのではないのです。
上がったから、これこれこういう理由だったのです。
マスコミやエコノミストはいつも後付けの理由を出してくるのです。しかもそれが本当の理由とは限らないのです。たいていはこじつけです。
マスコミが株の上がり下がりの真の理由を知っているはずがない
そりゃそうです。上がる理由や下がる理由をマスコミやエコノミストが事前に分かっているのなら、上がるんなら買えば良いし下がるんなら売ればいいのです。自分で相場を貼ればいいのです。一晩で億万長者になれます。でもそうなれないのは上がる理由どころか、上がるかどうかも事前には全然分かってないからです。
最悪の状況をむかえた米国大統領選挙
さて、現在の米国大統領選挙は最悪の状況です。
トランプ陣営は勝手に勝利宣言を出し、開票に違反があったとして開票作業を中断する訴訟を起こすと言っています。
バイデン氏も自分が勝ったと自信を深めています。
もしどちらが勝ったか分からぬまま裁判にでもなれば結果が出るまでに1ヶ月もかかるかもしれません。かつてブッシュとゴアが選挙結果でもめたときもそうでした。
大統領選の結果が混乱すると、経済も社会も混乱して暴動が起こるかも
そうなると緊急コロナ対策の予算なども成立せず、経済も社会も混乱するかも知れません。また暴動や騒乱なども起きるかもしれません。
現にそのような雰囲気が出てきています。
そうなってきたら米国株は下がるはずでした。
しかし今のところ米国株は下がろうとはしていません。
大統領選が混乱しているのに下がらない米国株相場
今後、米国大統領選挙のゆくえがさらに混迷を深め、実際に暴動などが起きれば米国株相場の急落もあるかもしれません。
しかしそれでも米国株が上がってくようなら、もう、どうあっても上がり続ける相場だということです。なんかそうなりそうな気配です。
どうあっても上がろうとする相場は酒飲みが酒を飲むのと同じ
どうあっても上がろうとする相場。
理由なんかどうでもいいのです。たとえ真逆の理由でも上がるのです。
それは酒飲みが酒を飲む理由と似ています。
嬉しいから飲み、悲しいときも飲むのです。
結婚式でも飲み、葬式でも飲むのです。
「こんな嬉しいときに飲まないでいられるかよ」、と言い、「こんな悲しいときに飲まないでいられるかよ」とも言うのです。
どんな理由をつけてでも飲みます。今の米国株式相場と同じです。
今夜も上がったら
今夜も米国株が上がったら、いよいよ「どうあっても上がり続ける相場」に入ったと判断してもいいと思います。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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