インフレの時は現金・預金より株式なのに家計の現金比率が増えている

かぶとたいぞうです。

インフレ(物価が上がること)になると、現金の価値が下がります。いっぽう、株は物価と一緒に上がる(ことが多いので)のでインフレに強いです。これは誰でも知っていることです。





日銀の超低金利政策で物価が上がった

日銀が「異次元緩和」と銘打って超低金利政策を初めてもう6年になります。超低金利政策の目的はただひとつ、日本をインフレにすることです。

なぜ、インフレにしたいのか。それは大きくなりすぎた政府の借金を減らしたいからに他なりません。インフレになって物価が2倍になれば、借金は実質半分になります。金額は同じでも貨幣の価値が下がるからです。

ついでに、年金も実質半分しか払わなくとも、約束どおりに払ったことにできます。

借金の多い政府にしてみれば、労せず借金を減らすにはインフレが特効薬なのです。インフレ率が年3%だと、24年で物価は2倍になります。少しずつ物価を上げさえすれば、借金は24年で半分になるのです。財政再建に手を付ける必要もありません。

もっとも現代金融理論(MMT)によれば、自国で貨幣を自由に発行できる政府は、いざとなったらいくらでもお金を印刷して借金を返すことが可能なので、いくら借金をしてもまったく心配ないらしいです。

MMTは急激なインフレを生む懸念を取りざたされていますが、日本政府にとってはインフレはむしろ好都合です。気にしなくてもいいのかもしれません。

インフレ政策は政府の借金を減らすため

とはいえ、GDPの2.5倍近い日本政府の借金は世界的にも突出しており、いかにも「見てくれ」が悪い。せめて半分ぐらいには減らしたいのでしょう。赤字、赤字と言われている米国でさえ、政府の借金はGDPの1年分程度ですから。

それで政府は躍起になってインフレを進めているのだと思います。

6年間も超低金利を実施したので、物価は徐々に上がってきました。

  • まず、超低金利は円安をもたらし、食品を中心に輸入品が値上がりしました。
  • 円安は外国人観光客を呼び、インバウンド需要で値上げが発生しました。
  • 外国人観光客むけのホテルなど需要で観光地の土地、建設費が上がりました。
  • 超低金利融資は不動産投資に火をつけ、全国の地価が上がりました。
  • 【日本の地価】今なぜ地方も住宅地も予想に反して上がっているのか

これに加え、今年の10月に消費税が上がれば、全ての商品・サービスが一斉に少なくとも増税分は値上がりします。



消費税を上げるのもインフレ政策のため

消費税増税は確実にインフレを進める重要な手段です。だから政府はむきになって進めるのです。

いっぽう、インフレは国民生活にとっては苦しいことばかりです。家計のサイフの紐は既にそうとう硬くなっています。

スーパーなど食料品店では物価は上がり要因と下がり要因が拮抗しています。食料品は消費税が上がらないので、これからも物価は横ばいかもしれません。安売りの店ががんばっています。

同じようにサラリーマンに支持される庶民的な居酒屋もがんばっています。いまや高い店には客はまったく入りません。流行っているのは驚くほど安くて、しかも美味い店だけです。

しかし、他の商品やサービスが上がっています。全体的には徐々にいやおうなしに、物価は上がってきています。

消費量は冴えませんので売上は伸びていませんが、物価は上がっているのです。景気が悪いのに物価が上がっている、へんな状態です。

このように6年かかって政府のインフレの目論見は成功しつつあります。

これからもますますインフレに向かうでしょう。政府が躍起になって進めるからです。

家賃、公共料金、通信費、交通費、自家用車維持費、学費、趣味・余暇・レジャー関係費などが上がる可能性があります。

インフレになれば現金より株

さて、最初の話に戻りますが、インフレになると現金・預金より株です。

そして今はインフレなので、株を買うほうが有利です。それなのに、家計は現金・預金比率を増やしています。

政府もこれからのことを予告して「貯蓄から投資へ」と旗をふりました。ところがぜんぜん投資は伸びていません。むしろ減っています。

3月19日に日銀が昨年第四半期(10月~12月)の「資金循環統計」(速報値)を発表しています。それを見れば家計の金融資産の変化が分かります。

内容を要約すると次の通りです

  • 家計の金融資産(預金・預金、株、貯蓄保険など全て)は減っている
  • 中でも株が一番減っている、現金・預金も少し減っている

一番大きな変化は、家計の金融資産が大きく減っていることです。とうとうお金が足りなくなってきて資産に手を付けたようです。昨年の10月~12月のことです。

そして次に私の目をひいたのは、預金・貯金を削ったのではなく、株を売った人が多かったことです。

昨年は株価が乱高下しました。本当はそういうときこそ株を買うチャンスなのです。しかし、株投資に慣れていない人は「貯蓄から投資へ」の掛け声に乗って株に手を出したものの、買った株が下がってしまい、恐ろしくなって手放したのでしょう。もったいないことです。

預金・貯金にも手を付けなければならない状態の時に、株投資の余裕は無いのかもしれません。しかし、本当はインフレに向う今こそ株に手を出す好機なのです。しかも今は景気の先行きが不安なので株価が乱高下しています。だから買い場も出てくるのです。

世の中の大半の人と逆の事をしたほうが得な場合が多いです。

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ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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