マイナンバーカード、Visit Japan、制度設計もシステム設計もダサい。老害と若者の学力低下が原因か

かぶとたいぞうです。

少し前から気づいていたのですが、最近の日本の制度や重要なシステムは欠陥があまりにも多すぎます。

マイナンバーカードなんて障害だらけで、いったい誰が制度設計、システム設計したのかと疑うほどです。



富士通

でも聞くと富士通がシステム設計から開発まで携わったとのこと。富士通ならもっとましなものを作れるはずだと悲しい気持ちになります。

察するに年寄りがいつまでも偉そうに口出しして、若者に権限を与えていないのではないかと思うのです。

富士通に限らず、老害が組織の機能低下をもたらしている例はいくらでもあります。

私がかつてSEだったころは

私がかつてSEだったころは、SEが不足していたこともあって、若い頃から大いに権限を与えられて自由にハツラツと仕事していました。

それが今では年寄りが権限をつかんで離さず、若者は責任ばかり追求されて萎縮してしまっているのではないでしょうか。



5年前

私は現役を離れて既に5年も経ちますが、5年前でもそんな事情が散見されました。

私が関与していた、やや大きな会社でもそうでした。

役員だった人が顧問として残り、70歳を過ぎても現場で陣頭指揮を取るのです。もう年寄りなので頭は回らないのにプライドばかり高く、若者を頭ごなしに怒鳴り付けるのです。

老害の実態

自分が間違っていたり、自分が知らないだけなのに「知らねーよ」と大きな声で若者を罵倒するのです。

若者から見ればかつての上司だし、もと役員なので言い返せず、ただただ黙って従うしかありません。そして単純なミスを繰り返すのです。そうすると70歳を過ぎた顧問はさらに大声で罵倒して怒鳴るのです。

見ていて若者が気の毒でした。



老害のために組織が萎縮して機能しない

そういうのを見るのが嫌で、私は早く関与をやめたところもあります。

そんな感じで、老害のために組織が萎縮して機能していない例が全国にたくさんあるのではないでしょうか。

そうでなければ、富士通の優秀なSEが、あんなダサいシステムを作るわけがありません。

Visit Japan Webも

日本帰国時に登録することになっているVisit Japan Webなんかも、ほんと笑ってしまいます。誰が作ったらあんなダサいシステムになるのか。

検疫の係員まで苦笑いしながら「今まで通り黄色い紙に記入していただければけっこうですから」です。

開発した会社は私もよく知っている会社ですが、本来ならもっとしっかりしたシステムを作れるはずの会社です。



若者の学力低下も原因か

もしかしたら老害の他に、若者の学力低下も原因として大きいのかなと思ったりもします。

というのは、今は子供が少ないから大学の経営も大変で、裏口入学が横行しているのです。

それも昔のようにこっそり入学させるのではなく、堂々と表口に裏口を作って入れているのです。

堂々と表口に作った裏口、AO入試、推薦入試

AO入試、推薦入試などと、それらしい名前を付けていますが、要は無試験で入学できるのです。学校推薦ならまだしも、今は「自己推薦」まであるのです。

試験も受けさせず、何を見て合否を判定するのか、親の職業で判定するのです。親がしっかりしていて4年間~8年間学費が払えるなら文句なく入学です。寄付金を払うならなおさら歓迎です。金で入学できるのです。



一般入試は今でも厳しい

一般入試では点数が取れない人を情け容赦なく落とすので、入試ランキングは高いレベルを維持しています。その代わりAOと推薦をどんどん増やして学費を稼ぐのです。

私は自分の2人の子供が大学受験をした時、AOや推薦は絶対に許さず、一般入試で受験させました。

勉強することが目的であり、大学入学は手段だと思っていたからです。2人とも勉強して試験に合格して入学できて本当に良かったと思います。多くのことを学んだことでしょう。学んだことは世に出て活かせます。

AOや推薦はますます増えている

ところが世の中には大学が目的だと思っている親子が多いようで、AOや推薦はますます増えているのです。

何年か前に「STAP細胞はありまぁす!」と言って恥をかいた早稲田の理系女子もAO入試でした。

だから今や無試験で(いちおう面接試験はある)早稲田、慶応、明治、立教、法政などに合格した人が世の中にウヨウヨいるのです。



名門大学を出ているのに何も知らない

いい大学を出たのに何も知らないのです。分数の足し算すらできないのです。不思議に思ってよく聞いたら、AOや推薦で入学したと言うのです。受験勉強はしていないと言うのです。

もっとも最近はAOや推薦で入学したことを隠す人が多く、聞いても口を割らない人が多いですが。試験を受けずに入学したことが後ろめたいのでしょう。

企業は排除するが

企業も入社試験でそういう人を極力排除しますが、排除できず入社してしまうケースもあるようです。未だに大学の名前だけで採用する企業もあるようです。

もし、そんな人たちが国の大切なシステムを設計開発したらどうなるか。しかも、上に老害がはびこっている組織だったらどうなるか。

老害の下でただただ萎縮して何もできない集団が目に浮かびます。

昔なら上司に口答えする気骨のある優秀な若者もいましたが、今はいないのかもしれません。いや、いても年寄に潰されるのでしょう。そして力のないイエスマンだけが組織に残るのでしょう、



日本衰退の根本原因は少子高齢化

現在、日本全体が衰退しつつある根本の原因が、そんなところにあるのではないかと考えるのです。

少子高齢化を解決しない限り、日本は何をやってもダメなのではないでしょうか。

大胆で抜本的な少子高齢化対策が望まれます。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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