かぶとたいぞうです。
私は生まれも育ちも北海道だから、カニは子供の頃から食べています。
タラバガニ、ズワイガニ、花咲ガニ、クリガニ、いろいろありますが、なんと言っても毛ガニが美味しいです。
毛ガニ
毛ガニが好きなわたしは、若い頃から、正月だ、お盆だ、誕生日だ、記念日だ、今が旬だ、と言っては毛ガニを買ってきて食べました。
今は高くなってなかなか買えませんが、昔は1,000円か2,000円でそこそこの毛ガニが買えた時期があったのです。ロシアが乱獲して中国が爆買いする前です。
カニかまぼこ
話は変わりますが、私が小学生のころから、アラスカとか、オホーツクといった名前の「カニかまぼこ」が世の中に出てきました。
カニかまぼこと言ってもカニではなく、白身魚でできているので、我が家では偽物のカニ扱いで、買ったことはありませんでした。
カニが豊富な北海道ではカニかまぼこを買う人は少なかった
カニが豊富な北海道ではカニかまぼこを買う人は少なかったと思います。本州内地の人がカニの代わりに食べるものだと思っていました。
ただ、外食すると、たまにカニかまぼこが入ったサラダなんかが出てくることがあるので、食べたことは何度かありました。無感動でしたが。
パタヤでカニかまぼこ
そんなカニかまぼこを見直したのは、なんとパタヤに住むようになってからです。
パタヤに限らずタイでは日本食が人気で、「なんちゃって和食店」には寿司や刺身があります。
そしてどういうわけか、カニかまぼこが定番なのです。
タイの人たちはカニかまぼこが大好き
タイの寿司ネタは豊富とは言えません。使われているのは頻度の高い順に、サーモン、キハダマグロ、とびっこ、そしてその次ぐらいにカニかまぼこ、あとはシメサバ、玉子、のり巻きくらいです。それ以外のネタは希です。
刺身の盛り合わせにも必ずカニかまぼこが入っています。
そして、タイの人たちはカニかまぼこが大好きなのです。
「アラスカ」はカニかまぼこの代名詞
タイでは「アラスカ」という言葉がカニかまぼこの代名詞になっており、みんなアラスカ好きです。
寿司のネタではアラスカが一番好きだという人もいました。
その人に私は言ったのです。
アラスカはカニじゃないよ。カニに似せて作った偽物だよ
「アラスカはカニじゃないよ。カニに似せて作った偽物で、材料は魚だよ」
その人は悲しそうな顔をしていました。
今から思うと余計なことを言ってしまいました。その人が好きなら別になんでも良いのです。体に悪いものが入っているわけではなく、白身魚なのですから。
アラスカは本物
たとえ材料が白身魚であっても、それが好きで食べている人がいるなら、その人にとっては既に本物なのです。本物のアラスカなのです。
そう思って、私は改めてアラスカをしみじみと食べてみました。カニかまぼこを味わって食べたのは生まれて初めてでした。
なんと美味しいではないですか。カニのエキスが入っているので、確かに風味はカニそのものです。食感も悪くありません。これはきっと日本酒に合うに違いないと思いました。
帰国後
帰国して札幌のスーパーに買い物に行った時、堀川のアラスカ10本パックが安売りで80円くらいで売っていました。タイよりうんと安いです。タイではアラスカはけっこう高いのです。輸入品だからでしょう。
さっそくアラスカを買って、パタヤでは試せなかった日本酒と一緒に味わってみました。
実にうまい。
灯台もと暗し
10本で80円なら1本8円。
なんかすごいものを発見した気分です。
今までバカにしていたものが、こんなに美味しいものだったなんて。
灯台もと暗し。瓢箪から駒。
身近に大発見
身近に大発見があるのですね。
これからも先入観を捨てて、身近なものにチャレンジしてみます。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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