かぶとたいぞうです。
新型コロナに関しては、日本は明らかに初動が遅れました。その後の対処も手ぬるく、今頃になって感染者急拡大にあわてています。
コロナ対策、タイと日本の圧倒的な差
こちらタイでは徹底的な規制をひいて感染者を押さえ込みました。
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功を奏したタイの厳しい規制
それらの厳しい規制が功を奏して現在はタイ全土でも毎日の感染者増は10人台に収まり、5月1日からは様々な規制が解除されそうです。
日本は真逆です。規制が手ぬるいので感染者が今ごろ激増しています。5月の連休を挟んで自粛を強化しなければならない雰囲気です。
「集団免疫」という理論
さて、そのような状況の中、最近耳にするのは「集団免疫」という言葉です。
「集団免疫」というのは簡単に言うと、みんなが(人口の70%ぐらい)感染して免疫ができちゃえばウィルスはもう感染する相手がいなくなり終息する、という理論です。
「集団免疫」を早く獲得したほうがいいのか
新型コロナに感染する人が増えて、日本人の7割くらいに達したらもうそれ以上感染しないので、むしろ早くみんなが感染したほうが良いという理屈です。
そして言うに事欠いて、日本政府の初動の遅れもコロナ検査を渋っているのも、実は最初から「集団免疫」を狙っていたからだ、とうそぶく者が出てきています。
保健所が新型コロナ検査を渋る理由?
保健所が感染疑い者にわざと検査を受けさせず、複数の病院をたらい回しにしているのも、実は院内感染を増やして「集団感染」「集団免疫」を早めるためにやっているのだ、と言うのです。最低の理屈です。
「集団免疫」を促進するために飲み歩いたほうがいいのか
「集団免疫」を作るために自粛などしないほうがいいと主張し、飲み歩くのを正当化する者まで出始めています。
「集団免疫」理論は確かに一理ありますが、今回の「武漢ウィルス」は未だに分からないことだらけです。
新型コロナはスペイン風邪の時と違う
スペイン風邪は結局世界中が「集団免疫」を手に入れて終息したと言われています。しかし、今回の「武漢ウィルス」はちょっと違います。分からないことが多すぎます。
一度感染して治っても再発すると言われています。免疫が無効になるのか、変種ウィルスが存在するのかも分かっていません。
また、1度治って2度目に感染すると、いきなり重篤になり死ぬケースも報告されています。
感染が急拡大すると医療崩壊して助かる人も助からない
集団感染して重篤者が増えると医療崩壊し、死亡率が上がります。イタリアやフランスなど、死亡率が10%を超えている国がいくつもあります。
それでも「集団免疫」理論を信じる人たちはこう言うのです。
高齢者や持病のある人は死んだほうがいいのか
「どうせ死ぬのは高齢者か持病のある人たちだ。死んでくれたほうが国のためになる」
何という冷たい考え方でしょう。厚生労働省の方針がそうなのだと、まことしやかに語る人まで出てきています。
確かに新型コロナで亡くなった人は高齢者や持病のある人が多いです。でも若い人も亡くなっているのです。
感染が急拡大したら10人に1人は死ぬ
感染が急拡大して医療現場が崩壊し、死亡率が10%を超えるような事態になったら、10人に1人が死ぬのです。
「集団免疫」論を主張する人たちは、自分がその10人の中の1人になるかもしれないことを知っているのでしょうか。自分の家族や愛する人も。
「集団免疫」を獲得できないかもしれない「武漢ウィルス」
英国も最初は「集団免疫」理論を主張していましたが、「武漢ウィルス」があまりにも従来のウィルスと比べて奇妙なので考えを変えたようです。
今は新型コロナの特効薬かワクチンが開発されるのを待って感染を増やさないようにするのが一番です。
新型コロナの特効薬、ワクチンをひたすら待つ
現在、各医薬品メーカーの研究者たちは夜も寝ないで必死に薬を作っています。彼らを信じましょう。
たとえ8割程度の完治率でも、医療崩壊を起こさずに治療できれば、通常の死亡率5%のうちの4%は助かります。死亡率は1%まで下がるのです。
死亡率が10%と1%では10倍の差です。
今は新型コロナに感染しないようにする
「集団免疫」などという乱暴な理屈に惑わされず、今は各々が気をつけて感染しないようにするべきです。
特にお年寄りは気をつけてください。
遊び歩いている人たちは考えを改めましょう。
年寄りや持病のある人は死んでもいいと思っている人がいたら、人間性を取り戻してください。その年寄りはあなたの母親かもしれないのですから。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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