かぶとたいぞうです。
私が小学校6年生の時、父と母が年金のことで話し合っていたのを覚えています。
父は自営業者で国民年金に加入せず、母は自分達の老後を心配しているようでした。
「年金なんてねずみ講だ。今の年寄りだけがガバッと持っていって、自分達がもらう時には財源が枯渇する。掛けるだけ損だ。だから頭のいい人ほど年金には入っていない」
父はいつもそんなことを言って母を困らせるのでした。
年金制度
最初は自分が掛けた金額の分だけ戻ってくる仕組みだった年金制度が、年寄りから順送りで総取りする制度に変わりました。
しかも日本の人口構造がすでに欧米型の釣鐘型、つまり少子高齢化に向かっていることが指摘されていた時期でした。
年寄りだけが儲かる
だから年寄りだけが儲かるのではないかという批判は確かに当時からありました。
父はきっとテレビ番組かなんかに出てくる批判的なコメンテーターの論調を真似て母に言っていたのでしょう。
年金に加入しない人が増えた
その後、父の言うようなことを言う人がだんだん増え、実際に年金に加入しない人が増えました。
私も父の言う通り年金はいつか崩壊するのかなと思っていました。
私は年金を掛けた
でも私は大学を卒業した後、大企業に入ったので、否応なしに年金に加入させられました。その会社にはいわゆる3階建てと言われる企業年金基金もありました。
自分で会社を作った後も株式会社だったので社長自身も企業年金に入らねばならず、結局30年以上も厚生年金を掛けたのでした。
年金はどうなったのか
父の予言から50年。年金はどうなったのか。
今私は金額は少ないですが老齢年金をもらっています。2ヶ月に一回、定額のまとまったお金が銀行口座に振り込まれます。
たいへん助かっていますし、ありがたいです。もし年金がなければパタヤでこんなにのんびりと生活することもできなかったでしょう。
50年経っても年金制度はつぶれなかった
結局、50年経っても年金制度はつぶれなかったのです。
きっとこれからも制度は続くでしょう。だんだん目減りして苦しくなるとは思いますが。いきなり年金が無くなることはないと思います。
まことしやかに語られていた話
「世の中はこうなる」という話は昔からありますが、まことしやかに語られていた話の割にはいつまで経っても実現しない例はけっこうあるのです。
同じく私が小学校の高学年の時期には、石油はあと10年で枯渇して世界中から無くなると、まことしやかに語られていました。
しかし50年以上経った今でも石油は無くなっていません。
さらに
さらにもっと前。私が幼稚園の頃、アポロが月に人を乗せて着陸しました。そして、あと10年もしたら月旅行が実現し、さらに将来は誰でも月旅行に行ける時代が来ると、まことしやかに語られていました。
しかし、月旅行に行ってきたという人は未だに見たことも聞いたこともありません。
信じていた事が実際には実現しない
このように、みんなが信じていた事が実際には実現しないこともあるのです。
年金に関してはまったくの偶然でした。狙って得たわけではありません。運が良かったと思うしかありません。私だってもらえないと思っていたのですから。
だけど実際にはもらえているし、もらえているお陰でパタヤでの穏やかな生活が成り立っているのです。これが現実なのです。
ありがたいです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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