かぶとたいぞうです。
私は滅多にテレビを見ません。
でも、夜の食後などに本当に何もすることがなく、たまにニュースでも見ようと思ってテレビをつけることがあります。
しかし、たいては特に興味のあるニュースもなく、ニュース以外の番組は見ていて面白くないからテレビをすぐに消します。
クイズ「東大王」
先日もそんな感じでテレビをつけたら「東大王」というクイズ番組をやってました。これは以前にも見たことがあります。
特にクイズ番組が好きなわけではありませんが、暇だから少し見てみようと思いました。
漢字オセロ
漢字の読みや書きを答えながら、オセロを戦う内容でした。
私は漢字が苦手なので、あまり面白くなかったのですが、オセロの角に難問として「鮮ない」の読みが出題されました。
鮮ない
私は論語を読んでいるので、すぐに「すくない」だと分かりましたが、なんと東大生がこの漢字を読めないのです。
立て続けに何人も不正解で、まったく驚きました。
巧言令色鮮し仁
「巧言令色鮮し仁」
「こうげんれいしょくすくなしじん」(「すくないかなじん」とも)
とは、
「口がうまくて顔の表情だけ良い人に、仁(優しさ、思いやり)の心を持つ者はめったにいない」
という意味です。
論語のけっこう最初のほう、学而篇(がくじへん)に出てくる有名な1節です。
「鮮」の字が持つ意味、ニュアンス
「鮮」という漢字は新鮮、鮮魚などに使われるので、「生」とか「新しい」ような意味に思われますが、ニュアンスとしては「珍しい」「滅多にない」という意味なのです。
昔は冷蔵庫も冷凍庫も無かったので、魚は干したものか塩に漬けたものがほとんどでした。生の魚は珍しかったのですね。それで「鮮魚」と言うのだと思います。
高校の漢文の教科書に出てきたはず
今の東大生が論語を読まなくても不思議ではありませんが、確かこの一節は高校の漢文の教科書に出てきたはずです。東大に合格するような人が覚えていないはずがありません
察するに、今は高校の教科書にも論語は載ってないのでしょう。
論語は確かに古い
論語は確かに古いです。江戸時代の武家の子が学んだ内容です。
でも
「温故知新」
「古きをたずね、新しきを知る」
とも言います。
同じく論語の為政篇です。
論語には新しい発見が
私には現代のビジネス書や実用書、自己啓発本、成功哲学などを読むより、論語をたまに読み返すほうが、よっぽど新しい発見があります。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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