LINE(ライン)が個人情報で騒がれているが、いまさらって感じがする

かぶとたいぞうです。

スマホのコミュニケーションアプリ、LINE(ライン)が個人情報の管理に不備があったと騒がれていますが、私には「今さら」という感じがあります。

そもそもラインというアプリが韓国の企業の子会社が開発したアプリだということはみんな知っていたはずです。だからその会社が、中国企業に業務委託することぐらい容易に想像ができたはずです。



タイの友人に教えてあげたこと

ちょうど一年前、タイのパタヤの食堂で現地の友達とラインについて会話したのを憶えています。

そのタイ人の友人もラインを使っていたのですが、彼はラインは日本のアプリだと言うのです。私は確かに現在は日本の企業だが、開発当時は韓国の企業の子会社だった企業が作ったアプリだと彼に教えました。

彼は驚いていましたが、日本人はみんな知っていることだと言っておきました。

日本人はみんな知っている、ラインを開発した会社が韓国系の会社であることを

そして、別に韓国だからといって疑っているわけではないけれど、日本人の多くはラインで重要なことは話さない、せいぜい友達や家族間の会話だけ、大事なやり取りはスカイプとかFBメッセンジャーでやっているよ、とも教えました。彼は納得したようです。



私は重要なやり取りでラインは使わない

私の仕事関係の仲間とのやり取りもFBメッセンジャーがほとんどです。それぞれ家族などとはラインでやり取りしているようですが、私とのメッセージのやり取りはFBメッセンジャーかメールです。ラインは使いません。これが不文律というか知らないうちにルールとなっていました。

どういう訳か国や自治体はラインを使って行政サービスを始めた

ところが私が最近驚いていたのは、どういう訳か国や自治体が積極的にラインを使って行政サービスを始めたことです。

去年の7月にタイから帰国したときも、厚生労働省から帰国者の追跡をしたいのでラインのアプリを利用するように言われて閉口しました。私はラインは使っていないと断りました。

聞くとそれ以外にも各自治体がこぞってラインを行政サービスに使っているというのです。分かっていて使っているのかなと少し疑問に思いましたが、当然二重三重のセキュリティ対策をとっているのだろうと思っていました。でも私は行政サービスでラインは使う気にはなりませんでした。

まさか国や自治体がラインを開発、運営する会社のことをあまり調べないで利用していたとは考えられませんが、最近の政府はやることなすことがトンチンカンなので、ありえる気もします。やっぱり年寄りがいつまでも組織を牛耳ると弊害が起きるのかもしれません。もっと若い人に任せたほうがいいのではないでしょうか。



ラインは金融サービスまで始めた

また最近はライン銀行だとかラインペイなど、ラインが金融サービスまでやり始めたことを知って、ほんと大丈夫なのかなと思っていたのです。

そんな矢先に今回の事件がおこりました。

ラインが韓国系の企業だとは知らなかったというような報道が多いのには私のほうが逆に驚きましたが。

根本原因は日本のメーカーが不甲斐ないから

ただ、今回このようなことになった一番の原因は、日本の通信関係企業があまりにも立ち遅れているからなのです。

日本ではつい10年ぐらい前まで、ほとんどの人が折りたたみ式のガラケーを使い、電話か、せいぜいメールのやりとりしかしてなかったのです。

スマホの世界は韓国のサムスンが先行し、初期のスマホユーザーのほとんどはギャラクシーかアイフォンでラインを始めたのです。



優れたスマホ用のコミュニケーションツールを開発する日本企業が無かった

日本のメーカーはスマホへの参入も遅れたし、スマホアプリの開発も振るわなかったから、我々日本人は韓国のスマホや韓国のアプリを使わざるを得なかったのです。

日本のキャリアが「パケ放題」とかうたいながら、相変わらずガラケーを高い料金設定で売ることに必死だった頃、ラインはすでにスマホ先行者に愛用されていました。

ベッキーが泣きながらラインの無料電話で友達と話すテレビコマーシャルが流れたのもこの頃です。

ライン:kabutotai.net

ラインで無料電話をしたくてガラケーを捨ててスマホに乗り換えた人も多かったのではないでしょうか。

日本の通信、ITがいつまでもガラケーにしがみついて世界から遅れてしまったことがラインが普及した原因なのです。

ライン問題をめぐるもう一つの「今さら」

ただ、もう一つ最近の報道を見て「今さら」と思うことがあります。

個人間の会話がラインを通じて中国政府に筒抜けだと騒いでいるようですが、中国政府はそんな個人間の会話なんかに興味はありません。だから一般の人は何も慌てる必要などないのです。

そもそもその気になれば、GoogleだってFBだって個人情報は覗き見できます。



私達個人はパスワードなどの重要情報と住所、電話番号などの個人情報だけ守ればいい

私達個人は金融機関のIDやパスワード、その他重要機密事項だけはコミュニケーションツールに晒さぬよう気をつければいいのです。

住所や電話番号などは詐欺グループに流れると厄介なのでネットには晒さないほうがいいですが、むしろアンケートとか景品とかのほうが危ないです。

中国政府が欲しがる情報

中国共産党が欲しがる情報はもっと防衛上の機密とか安全上の機密とか、条約、密約、貿易、など国際的な機密情報です。

あるいは重要人物をゆするための秘密です。

一般人が彼女とどこで何時に会うとか、そんな情報ではありません。



私達は今までどおりラインでメッセージのやり取りをすればいい

私達は今までどおり、家族とか友達との連絡やあいさつ程度だけなら、ラインを便利に使えばいいのです。

だってそれに変わる国産のコミュニケーションツールがないのですから。

ごきげんよう。


【関連性の高い記事】



この記事があなたのお役に立った場合、下の「いいね!」をクリックして頂けると、たいへんはげみになります。

【あわせて読みたい】


同じカテゴリーの最新記事5件


「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。


記事のカテゴリー/タグ情報

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*