かぶとたいぞうです。
もし、宝くじに当ったという人が「宝くじ必勝法」なる本を書いたら読みますか。本でもブログでも記事でもいいですが。
私は読まないと思います。
なぜなら、宝くじに当たるのはごく稀な偶然であり再現性がないので、「必勝法」などあるはずがないからです。
株やFXや商品先物取引の世界にある怪しげな「必勝法」
ところが株やFXや商品先物取引の世界では、しばしば怪しげな「必勝法」を売る人がいて商売にしているのです。
株に関してはバリュー株の長期投資なら必勝とは言えませんが勝率は高いと思います。投資対象企業が利を生み成長し続ける可能性が高ければ、少なくとも配当は望めます。長く保持すればゲインはあるでしょう。
ソッコウで儲かる「必勝法」
しかし、いわゆる「必勝法」を売る人たちは、未公開株や中小型株を買って、短期で何倍にも値上がりすることに掛けたり、グロース株にレバレッジを掛けて少ない投資(投機)資金を短期で何倍にも増やす手法、ソッコウで儲かる手法を「必勝法」として伝授するのです。
「持金が10倍になった」とか、「10万円のもとでで1億円を作った」などと言う話は、いかにも勇ましい話しですが、うまくいく確率はごく稀です。それこそ宝くじに当たるような確率なのです。
人は怪しげな「必勝法」に目を輝かせる
それでも人はそういう話に目を輝かせます。人がいかに楽して儲けたいと思っているのかが分かります。
だからそういう「必勝法」が世間にウケて、私が唱えるような地味な長期投資の話を真剣に聞く人は少ないのです。
ソッコウで儲かった人は本当にいるのか
では、そのような奇抜な手法で「億り人」になった人が本当にいるのかというと、確かにいるのです。それはジャンボ宝くじで何億円も当てたという人が必ずいるのと同じです。
でもそれはごくごく稀な確率で、再現性もないし狙って成功するようなものでも、努力して成功するようなものでも、知識や経験、能力が活かされるようなものでもありません。その人と同じようにやってもうまくいく可能性はほとんどないのです。
単なる「まぐれ」であり、知識も能力も関係ない
頭が良ければ成功するという話でもありません。よく「東大卒のカリスマ云々」と宣伝している詐欺師がいますが、東大を出たぐらいで必勝できるほど株の世界は甘くはありません。
コロナショック以降の株高で、米国株に興味を持つ人が増えてきていると思いますが、株投資というものは本来地味なものです。
本来、株式投資とは地味なもの
自分の気に入った、なるべく潰れないような会社に資本金を投じて、配当をもらいながら経営者の一員として10年20年とその会社を育てていくのです。
そもそも株が上がったら転売してソッコウで儲けようなどという発想ではないのです。
もちろん長い人生の中で、持ち株を少し売って現金にし、何かの支払いにあてるとか、何かに使うこともありますが、基本はバイ・アンド・ホールド。一度買ったら持ち続けるです。
地味な長期投資こそが本当の必勝法に近い
ある意味、それこそが本当の必勝法に近いのですが、世間はそんな地味な方法は相手にしません。
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そしてあいかわらず再現性のない派手で怪しげな「必勝法」が世間の脚光を浴びるのです。恐ろしいことです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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