かぶとたいぞうです。
私が小さい頃、スーパーニッカと言えば高級なウィスキーの代名詞でした。
私の父は自分で洋酒棚を作り、壁に打ち付けて色々な洋酒とグラスを飾っていましたが、その中でもスーパーニッカは目立っていました。
スーパーニッカは最高傑作だった
あの頃はだいたいの家に洋酒棚があり、友達の家の洋酒棚にもスーパーニッカが飾ってあるのを見つけて、「うちにも同じウィスキーがある」と言うと、友達のお父さんは嬉しがってスーパーニッカの良さを子供相手に教えました。そして「おまえのお父さんはウィスキーの良さをよく分かっている人だ」などと言われ、子供心にも嬉しく感じたものです。
次第に影を薄めたスーパーニッカだったが
その後私が高校生ぐらいになると、世の中には高級なウィスキーがどんどん出てきてスーパーニッカの影は薄くなりました。
それでも社会人になって年配の先輩に連れられて高級店に行くと、先輩が大事にキープしてあるスーパーニッカが出てきて感激したものです。
久しぶりにスーパーニッカを買ってみたくなった
私も父の影響を受けたのか、ウィスキーはスコッチウィスキーかニッカしか飲みません。でもスーパーニッカは最近全然飲んでいませんでした。
昨日、たまたま買い物に行ったときにスーパーニッカが目に止まり、久しぶりに飲んでみたくなりました。
いつもは1本1000円前後の安いスコッチウィスキーか、ブラックニッカ・クリアを飲んでいる私です。何か良いことがあったわけでもないのですが、急に飲んでみたくなったのです。
奮発してスーパーニッカを買った
たまにはいいだろうと思いました。いつも買っているウィスキーの2倍以上の値段がするスーパーニッカを奮発して買ってみました。
スーパーニッカを手にとったときに、なんとなく違和感がありました。しかし気にせず家に帰りさっそく飲んでみました。
やっぱりスーパーニッカはうまい
「うまい」
うますぎます。
うまいのですが、味にも違和感が残ります。
いったい何の違和感なのだろうか。よーく考えてみました。
最後に飲んだスーパーニッカをよく思い出しているうちに理由がわかりました。
久しぶりに飲んだスーパーニッカの違和感の正体
まず、ボトルの外見が変わったように思います。私が知っているスーパーニッカのボトルの形は、もう少し円みが下に垂れ下がっていて安定感のある形だったように思います。言葉で説明しづらいので絵に書くと、こんな感じです。少し極端に書きましたが。
そしてウィスキーの色も昔のほうがもう少し薄かったように思います。
スーパーニッカは味も変わった
味も昔のスーパーニッカのほうが若いというかアタックの効いたトゲトゲしさを少し残した味だったように思うのです。
今のスーパーニッカの味は昔のものより良くなったというか、円熟したまろやかさが出ているように思います。きっとブレンド用のアルコールを減らして木の樽の中で熟成したものの割合を増やしたのではないでしょうか。
近年はウィスキーの味が変わったといえばブレンド用のアルコールを増やして味が劣化したケースが多いのですが、スーパーニッカの場合はむしろ良くなっているようです。
さすがニッカ、でも私にはもったいない
素晴らしいことです。さすがニッカです。
しかし辛口の好きな私には今のスーパーニッカは美味しすぎて毎日飲むにはもったいないです。
残りは大事にとっておいて何かいいことがあったときに飲もうと思います。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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