かぶとたいぞうです。
「プライド」とは自尊心のことです。つまり、自分で自分を尊重する気持ちのことです。自分で自分のことを大切に思う気持ちであり、自分を信じる事でもあります。
自分を信じることを「自信」と言いますから、「プライドが高い」とは「自信がある」とも言い換えることができそうです。
本物の「プライド」とは自尊心であり自信
しかしながら、日本で「プライドが高い」人と言うのは、たいてい怒りっぽくて、人からバカにされることを嫌い、ツンツンしている人のことを言います。
「私はプライドが高いのよ」という女性で自信に満ち溢れた雰囲気の人には一度もお目にかかったことがありません。
日本には偽物のプライドが多い
自称「プライドの高い人」も、他人から「あの人はプライドが高いから」と言われる人も、共通しているのは次のような行動や性格の人なのです。
- 人からバカにされたくない
- 人の評価が気にかかる
- 安く見られたくないので外見を飾る
- 見栄を張る
- ホラや誇張した話が多い
- ツンツンする
- 怒りっぽい
- ちょっとした冗談でも、自分を卑下されたと思うと訂正を求める
- ブランド物やステータスを表現するものを身につけたがる
いずれも自信の無さの現れです。
自信が無いから飾り、守り、怒る
本当に自信があって自尊心の高い人は、人からどう思われようと気にしませんし、いちいち怒ったりもしません。身構えず、ゆったりしていて、あけっぴろげです。
飾ったり、身構えたり、怒ったりするのは自分を守るためです。自分を守ろうとするのは本当は傷つきやすいからであり、自信が無いからなのです。
日本では「プライド」は安っぽい言葉になってしまった
かくして、日本では「プライドの高い人」とは本当の意味の正反対の意味、つまり自信がなくて傷つきやすい人のことを指す言葉になってしまったのです。
だから日本では「プライド」という言葉が軽い言葉になってしまったのです。
ニトリの似鳥昭雄さんには「プライドが無い」
ニトリの似鳥昭雄さんが酒を飲んだ時によく言っていました。
「私にはプライドなど全くない」と。
「プライドが無いのが私の強みだ」と。
そう言って焼き肉食べ放題の歌を歌いながら滑稽な踊りを踊って、みんなを笑わせるのです。
本当の意味で「プライドの高い人」とは
本当の意味で「プライドの高い人」とは似鳥さんのような人のことを言うのだろうなと私はいつも思っていました。
私は一般的に言われている「プライドの高い人」には決してなりたくないです。
本当のプライドを持った人になりたい
でも似鳥さんのような、本当のプライドを持った人、つまり、飾らず、身構えず、怒らず、あけっぴろげな人に憧れます。
いつか自分もそういう人になりたいと思います。
ごきげんよう。
【関連性の高い記事】
【かぶとたいぞう有料ノート】
この記事があなたのお役に立った場合、下の「いいね!」をクリックして頂けると、たいへんはげみになります。
【あわせて読みたい】
同じカテゴリーの最新記事5件
-
道を求める者は世俗を離れ、ひとり山中に身をひそめて自分との対話を楽しむ。たまの話し相手は古典 -
【徒然草】やっぱりたまに徒然草を読んだほうがいい。吉田兼好の思考は老後生活のヒントになる -
断捨離が流行っているけど、何でも捨てればいいというものではない。捨てて失敗したものもある -
「足ることを知る」とは「現状に満足する」という意味ではない。むしろ、まったく逆の意味 -
【敬老の日】高齢者の4人に1人が働く日本。うち65歳から69歳の就業率は52%。早期リタイアの私は少数派
「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。
記事のカテゴリー/タグ情報