2019年の米国株は米中貿易協議の結果次第で上がるか下がるか決まる

かぶとたいぞうです。

米中貿易協議の期限が3月1日に迫っています。今のところ、中国が折れて米国の提案を受け入れるという楽観的な見かたが大勢を占めています。その予測を盛り込んで、今年に入ってから米国株は上がりっぱなしです。

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中国は一筋縄ではいかない国

しかし私は中国という国を簡単には見ていません。中国は歴史的に見ても老獪で一筋縄ではいかない国です。きっと今回の米中貿易交渉も、中国がのらりくらりとかわし、検討期限の再延長を繰り返すと思います。トランプ大統領も既に期限延長の可能性を示唆する発言をしています。

今回の交渉は、中国が米国の提案を呑まなければ、2000億ドル相当の中国製品に25%の報復関税をかけるというものです。

そもそも米国と中国は、昨年から互いに報復関税をかけ合い、その規模と税率はしだいにエスカレートして行き、両者とも引くに引けない状況になりました。

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米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席は昨年末、当初1月から開始を予定していた中国製品への関税引き上げをいったん延期し、90日間の協議を行うことで合意しました。3月1日がその期限なのです。

米中貿易協議のゆくえは分からない

未来のことは誰にも分かりませんが、起こりえるケースをいくつか想定して、どっちに転んでもいいように備えておくことは重要です。

私は恐らく3月1日までに中国の結論は出てこないと思います。

現在米国が中国に要求していることは、おおむね次の通りです。



米中貿易協議:米国の中国への要求事項

  • 中国進出した米企業に対して中国側への技術移転を不当に強要しないこと
  • 知的財産権の不正利用をやめること(不法コピーの禁止)
  • 非関税障壁を撤廃すること
  • 中国による米国へのサイバー攻撃をやめること
  • 中国国内のサービス分野と農業分野の市場を開放すること

これらは全て中国がここまで成長してきた中心的な戦略です。中国にとっては、どれもやめることができません。やめれば中国の成長は止まるし、中国国民からの支持を失います。中国が米国の要求を全て呑んだら、中国で暴動が起こるかもしれません。

中国は外国の資金と技術を盗んで成長した国

中国は今まで外資を導入し、米国や日本などの外国企業から資金と技術を盗んで成長してきた国です。あるいは不当に知的所有権を盗用し、外国企業には自由にビジネスをさせずに国内経済を守ってきました。それによってここまで急激に伸びてきたのです。

中国が公正なビジネスをしない国であることは以前から指摘されてきました。でも、今まで米国や日本などの諸外国は中国の圧倒的な市場(人口)が欲しくて大目に見てきたのです。しかし、中国は一向に市場を開放しません。重要な国内産業は守りながら、外国の企業を利用するだけ利用して、今や経済大国になりました。そろそろフェアープレイを求められて当然です。



トランプ米国大統領の大ナタと米中開戦の可能性

今回の期限切れでも中国ははっきりとした回答を出さずに、合意する意向だけ述べて、そのための準備期間が必要だとか何とか言って協議期間の再延長を求めるでしょう。あるいは、一番合意しやすい非関税障壁の部分的撤廃か、中国国内のサービス分野や農業分野の一部解放を小出しに提案するでしょう。

トランプ大統領は中国を圧倒的に脅して約束を守らせようとするでしょうが、結局はずるずると引っ張られるような気がします。

トランプ大統領の狙いが、全ての要求の実現ではなく、要求の内の1つか2つを落とし所として最初から狙っているのであれば、双方妥協して円満に解決するかも知れません。

しかし、トランプ大統領はもっと強引に全てを中国に呑ませるのではないかと私は想像しています。トランプ大統領も米国民の支持を裏切ることができません。

だから、交渉は長引き、そして何回かの協議期間再延長の末、トランプ大統領はしびれを切らして大ナタを振るうのではないでしょうか。そうなると、最悪の場合、実際の戦争かあるいはそれに近い状況になることも想定しておいた方がいいと思います。

どうなるかは分かりませんが、2019年中にはどうなるか決まると思います。

米国株価も結果次第で大きく動くでしょう。

常に最悪の事態を想定しておく。備えあれば憂いなしです。

ごきげんよう。


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