かぶとたいぞうです。
週明けの今朝は、また円が急落して、本投稿執筆時点では1ドル141円台後半で推移しています。
先週の金曜日に日銀関係者による談話として、日本は金融緩和を継続するような報道がありました。
いっぽう米国は
いっぽう米国のほうは、FRB関係者がもう一回くらいは利上げをするようなことを示唆しています。
日米金利差がますます開くことになりそうなので、ドルが上がって円が下がるのは当然です。
先週末からドルは少し上がっていましたが、その後は土日で市場が休み、週明けの今朝になって一気に上がった格好です。
日銀の言うことはどんどん変わる
日銀は最初「物価が安定的に2、3%くらい上がるようになるまで金融緩和を継続する」と言っていました。
その後、物価がそれ以上に上がるようになると今度は「物価高に伴って賃金も上がらなければ金融緩和をやめない」と言い出しました。
その後賃金も上がると今度は「今の物価高は海外の物価高の影響だから金融緩和はやめない」と言い出しました。
そして今回は「やめる必要が見あたらない」と言っているようです。
日銀はどうあっても金融緩和をやめない
結局、日銀はどうあっても金融緩和をやめないのです。
なぜなら、日本政府・日銀の真の狙いは物価を上げて国債など国の借金を実質減らすことだからです。
金融緩和を続けると円が下がり、円が下がれば輸入品の価格が上がり物価が上がります。物価が上がれば借金が実質的に減ります。
国債は誰が買っているのか
国債を主に買っているのは銀行で、その資金は国民の預金です。
困るのは預金者で、国の借金が実質減るのに合わせて預金の価値も目減りします。
政府は物価高政策をやめない
でも政府は預金者を犠牲にしても物価高政策はやめないと思います。日本の財政再建は困難で、政府も必死だからです。
長くデフレが続いたので、インフレは日本政府にとって借金を目減りさせる待望の好機なのです。
おそらく預金をおろしながら生活するような人々を中心に国民生活が困窮し、各界から激しい反対や行動が起こらない限り政府は金融緩和、物価高政策を続けると思います。
しかし現実は
でも現実はどうか。円安で輸出関連企業は儲かり、輸出関連企業の株主も喜び、私のような米国資産保有者もドル高の恩恵を享受しますから、政治力、発言力のある人は声を上げません。
若者はもともと預金がなく、賃金さえ上がれば物価高に対応できます。
一番困るのは
だから一番困るのは預貯金をせっせと貯め込んだ老人、特に年金をかけずに、家賃収入や配当収入もなく、ただ預金だけで老後を送ろうとした老人です。
でも彼らは力がないので声を出せないし、世間も助けないでしょう。
このまま円安、物価高路線か
そう考えると大きな抵抗勢力もなく、きっとこのまま円安ドル高路線、物価高路線が既定路線になるような気がします。
時々補助金とか支援金とかの名目で少額のお金をバラまいても国の借金がもっと減ればOKなのだと思います。
でも目先の相場は分からない
中長期的には円安路線だと思いますが、短期的な相場は誰にも分かりません。
つい3週間前にも一度急激な円安が起こり、このまま150円くらいまで行くのだろうと思っていたら、その後円は138円くらいまで回復したのです。
急激な円安は困るが、ゆっくりの円安はいいのだろう
察するに急激な円安は各界に混乱を与えるから困るけど、上がったり下がったりしながらゆっくりと徐々に下がるのは望ましいのでしょう。
思えば3年くらい前は1ドル103円くらいだったのです。3年かけて3割上がったのです。3年で3割なら許容されるのです。だから2026年くらいに1ドル180円くらいまで円が下がっても誰も騒がないかもしれません。その時物価も今の3割高くらいまで上がっているかもしれません。
備えあれば憂いなし
円安も物価高も急な動きではなく、徐々にゆっくりでありさえすればまかり通るのだと思います。
私はとっくに備えていますが、備えていない人はこれから苦労するでしょう。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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