かぶとたいぞうです。
先週末に日銀黒田総裁と岸田総理がトップ会談を開いて円安を牽制し、ドルは142円台まで下がりました。
しかし今後はまたジリジリと上がっていく(円は下がっていく)と思います。
根拠と大胆予想
今日は私が「当面は円安ドル高が続くであろう」と思う根拠を列挙し、今後を大胆に予想してみたいと思います。
ただし、いつも言っていますが、予想は当たりません。状況が変わるからです。ウクライナ戦争1つとっても、今後どうなるかで世界は大きく変わるかもしれません。だから、そのつもりでお読みください。
世界は「通貨高競争」
世界はとっくに「通貨安競争」から「通貨高競争」に変わりました。
通貨安は輸出で儲けるのに有利でした。しかし世界がインフレになった現在、通貨安は輸入価格を押し上げ、ますますインフレをまねきます。だから逆に各国は自国の通貨を上げて輸入物価を下げたいのです。
日本政府は金利を上げることができない
日本も金利を上げることによって円を上げて、輸入物価を抑えたいはずです。しかし日本政府は金利を上げることができません。
表向きの理由は中小企業を守り、せっかく上がってきた土地、不動産価格を維持するためです。しかし本当の理由は、金利を上げると政府の借金の利息が増えて、財政がますます不健全になるからです。
日本政府は為替介入もできない
日本政府は為替介入もできないと思います。
円を上げる介入は難しいのです。
円を下げる介入なら簡単です。日本政府は今まで何回もやりました。単にドルを買えばいいのです。
ドルは円で買います。円は日本の大蔵省が印刷できます。円を印刷して市中に増やせば円の価値が薄まりこれも円安に結びつくので一石二鳥です。
円を上げる介入は難しい
ところが、円を上げる介入をするには円を買わなければなりません。
円は円で買えません。ドルで買うのです。ドルは日本で印刷できないから外貨準備の範囲でしか買えません。限界があるし、外貨準備を使い過ぎと国際間の信用を失い、ますます円が下がります。
そもそも米国は協調介入に協力しないでしょう。
円安を止めるための唯一の方法
今のところ円安を止めるには、米国のインフレが収束してFRBが再び利下げに転じて「ドル安」になるのを待つしかないと思います。
つまり唯一の方法は待つことだけです。
日本経済が成長して利上げに耐えられる体力をつけることはできるか
もちろん、日本経済が成長して利上げに耐えられる体力をつけたら日本も利上げができますが、それはいつになったら実現するか分かりません。
米国は2021年4〜6月期に実質GDPがコロナ前の水準を上回りました。欧州も2021年10〜12月期に上回りました。欧米は経済がとっくにコロナ前まで回復してさらに伸びているのです。だからインフレになっているのです。
日本はまだ経済がコロナ前まで戻ってない
ところが、日本の実質GDPは2022年1〜3月期時点でも依然として-0.6%と下回っています。
未だに鎖国を続けインバウンドも呼び込めず、景気回復はおぼつきません。
結局待つしかない
そのうちに米国のインフレが収まれば、米国は金利を下げます。そうなれば、ドルが下がり円が上がります。今はそれを待つしかないと思います。
2023年後半頃のような気がします。よく分かりませんが。
私はその時にうまく儲ける
私はその時に(ドルが高いうちに)配当で貯まったドルを円に替え、または少しだけ米国株を売って円に替えようと思っています。
得た円は当面の生活費に充てます。
もし円が残ったら、次のドル高時に再びドルに替えるかもしれません。
長期的にはやっぱり円安ドル高になると予想する
先々のことは私にも分かりませんが、次に円が大きく上がる時は、やっぱり米国のインフレが治まった時だと思います。1年後か2年後か。
それ以降は上がったり下がったりしながら、しかし徐々にドルが再び上がっていくような気がします。
少子高齢化により、日本のファンダメンタルズがしだいに弱っていくからです。
ごきげんよう
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著者かぶとたいぞう拝。
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