かぶとたいぞうです。
昨夜のNYダウは3営業日ぶりに大きく反落しました。
昨日まで開催していたFOMCで0.25%の金利引き上げが決定されたからです。
FOMCで0.25%の金利引き上げが決定
銀行不安が続くなか、FRBはこれで9会合連続で利上げをしたことになります。
同時に公表した政策金利見通しによると、今年中の利上げ打ち止めが視野に入ってきましたが、米国株式市場は景気悪化への懸念のほうが強く、昨夜は株価下落となりました。
シリコンバレーバンクの破綻は無視
シリコンバレーバンク(SVB)など中堅銀行の経営破綻を受け、金融システム不安への対応が注目されたていましたが、今回のFOMC後の声明文には「インフレのリスクに高い関心を持ち続けている」という従来の文言しか載りませんでした。
四半期に一度公表する政策金利の見通しでは、2023年末の予想中央値は5.125%でした。
パウエル議長「年内の利下げは想定していない」
パウエル議長はFOMC後の会見で「年内の利下げは想定していない」と強調しました。量的金融引き締め(QT)についても「必要があれば、変更する用意はあるが、まだその根拠を確認していない」と言いました。
つまり、米金融当局は銀行が潰れる中、利下げも量的引き締めの中止も今のところ考えてないということです。銀行の流動性不足は今後も発生する可能性があります。
イエレン財務長官「全ての預金を保護することは考えていない」
これに対し、22日午後にはイエレン財務長官が上院の公聴会で、「(金融システムの安定のために)預金保険が適用されない全ての預金を保護することは考えていない」と明言しました。
銀行が潰れてもすべての預金を保証することはないと言ったのです。
これを受けて銀行株を中心に売りが出ました。
ほぼすべてのFOMC委員「米GDPは下がる」
また、今回のFOMCでは、ほぼすべての委員が米GDPが今後は下振れ方向にあると認識していることが分かりました。
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まとめるとこうです。
米国株は下がって当然の環境
銀行の流動性が悪化し銀行が潰れているのに、QTを継続し金利も上げ、銀行が潰れても預金は保護しないと言うわけです。米国の金融システムはかなり不安な状態です。
そして金融当局者も自ら、今後はGDPが下がると言っているのです。
株は下がって当然です。米国株はとうとう中長期的な下がり局面に入ったのかもしれませんね。
私は長期投資家なので
私は長期投資家なので、株が下がっても関係ありません。配当さえ出ていればその配当で安くなった株を買い足すだけです。
特にペプシコなど手堅い企業の株も釣られて下がってくれれば喜んで買います。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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