かぶとたいぞうです。
私が今住んでいるパタヤのアパートには、玄関の前に専用のテラスがあり、風がよく通るのでいつもそこに座って涼しく過ごしています。
最近はパタヤもだんだん暑くなってきていますので大変助かります。だまって風に吹かれながら座っているだけで心地良いのです。
前のアパートは
3年前は同じパタヤでも風通りの悪いアパートに住んでいたので暑くなるとアセモが出ました。
今のアパートは部屋の風通りもいいし、テラスも涼しいので今のところアセモは出ていません。
昔、ニューオリンズで
昔、学生の頃、米国のニューオリンズに旅していた時に見た光景を思い出します。
暑い夏でした。ゲットー地区を散歩していると、家のドアの前に椅子を出して座っているおじいさんをよく見ました。
何もせず、ただ黙って座って通りを眺めるおじいさん
何をするでもなく、ただ黙って通りを眺めて座っているのです。それが1人や2人ではありません。ほとんどの家のドアの前に椅子が置いてあり、たいていはおじいさんがだまって椅子に座って通りを眺めているのです。
私は当時若かったので、ただ黙って座っている理由が分かりませんでした。外に椅子を出して座るのがこのへんでは流行っているのかなと思いました。
今はよく分かる
今は外に座って風に吹かれる気持ちがよく分かります。
そういえば、私の札幌の家も風がよく通ります。
夏の暑い日はよくテラスに座って風に吹かれながら土手を歩く人たちを眺めています。土手を歩く若い人たちは、黙って座っている私を不思議に思っているかもしれませんね。
かつては風が嫌いだった
家を建てた直後は、風が強くて失敗したと思いました。河川敷に面しているので裏に他の家が建つ心配がなく、景色もいいので気に入ったのですが、いざ家が建って住んでみると意外に風が強かったのです。
でも今から思うとそれが良かったのかもしれません。風がよく吹いてくれるおかげで森が近い割には虫も少なく、暑い夏でもエアコンが要らないのです。床下や天井などの湿気対策も不要で、おかげで建物も長持ちしてくれているのかもしれません。
今は風がありがたい
事務所として使っていた札幌市中心部のマンションは、よく黒カビが発生しましたが、自宅には黒カビは出ません。風が守ってくれているのでしょう。
かつては嫌だった風が、今ではありがたいと思うのです。
風の谷のナウシカ
宮崎駿さんの「風の谷のナウシカ」では、風の谷は常に強風が吹くおかげで腐海から守られています。
私の札幌の家も風の谷です。裏に大きな川があるから夏でも冬でも強風が吹きます。
その強風のおかげで、蚊、ブヨ、ヌカカ、カビ、各種バクテリア、農作物の病気、シロアリなどから守られているのかもしれません。
自然はすべてありがたい
太陽、火、水、木、土、風、自然はすべてありがたいです。これからも自然に感謝して生きます。
ありがたくないのは北海道の冬の寒さと雪だけです。だから冬はパタヤに移動するのです。
いつか、寒さや雪すらもありがたく思うようになるのか
でも、かつては風が嫌いだった私が、今では風をありがく思い感謝しているのです。
ということは、北海道の冬の寒さと雪が嫌いな私は、そのうちいつか、寒さや雪すらもありがたく思うようになるのでしょうか。
そうなったらもう俗人ではありません。仙人か世捨て人か、いずれにしても達観しなければそこまでの境地には至らないでしょう。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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