かぶとたいぞうです。
当ブログを運営しているサーバーの不具合とサーバー移転作業などのため、2日間記事が書けませんでした。そこで今日は週末の米国株に関してまとめて書きます。
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注目されていた米国の雇用統計の内容は良かったようです。
雇用統計の内容が良かったにも関わらず
雇用統計の数字を見ると、働く人が増えたり給料が上がったりしています。そうであれば、普通に考えたら米国の購買力が上がり、米国の景気が良くなり、企業の売上も利益も上がるのだから、米国株がおおいに上がる理由になるはずです。
しかし金曜日の米国株はそれほど動きませんでした。S&P500とナスダックは逆にほんのちょっとですが下りました。
市場の理論
市場にはたらいている理論はこうです。
雇用統計の内容が良ければ、FRBは景気に配慮することなく利上げを断行できる。利上げで景気が落ちて失業者が増えると困るが、今は雇用情勢が良いことが分かったのだから、FRBはもっと利上げしても平気だと思うはずだ。
だから米国の金利は5%を超えるだろう。高金利が水をさしてハイテク株、グロース株は下がるかもしれない。
そんな理屈なのです。
金曜日の終値
12月2日金曜日の終値の前日比は、NYダウで+0.10%、S&P500は-0.12%、ナスダックは-0.18%、かぶとたいぞうポートフォリオはまぁまぁ上がって+0.86%でした。
察するに、利上げ観測などテクニカルな理由で下がった銘柄(主にハイテク株)がある一方で、実質経済の力強さに呼応して上がった銘柄(主にバリュー株)もあったのだろうと思います。
FRBのパウエル議長は
FRBのパウエル議長は、以前から「インフレを収めるためには利上げと量的金融引き締めを果敢に行う。それによって景気が悪くなってもかまわない」と言っています。だから雇用統計の内容いかんに関わらず、利上げを断行することは最初から分かっていたことです。
しかしFRBにとって、雇用を増やすことはインフレを収めることと同じくらい大事な使命なのです。だから雇用が悪くなれば利上げの手を緩めるのではないかと勝手に憶測する人も多くいました。
利上げ継続は確定
今回はその雇用統計が良かったのです。淡い期待が吹き飛んで利上げ継続は確定したと捉える関係者が増えたのかもしれません。
こんな感じで、米国株は決定的な要素も因子もない中で、年内は上がったり下がったりしながら先行きの方向を固めていくのだろうと思います。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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