かぶとたいぞうです。
やっぱりどう考えても老齢年金は繰り上げ支給を申請して60歳からもらったほうがいいと思います。
一番大事な理由は以前有料ノートに書きましたが、繰り上げ受給が有利な理由は他にもいくつかあります。
【かぶとたいぞう有料ノート】
年金は60歳から繰り上げ受給したほうがいい(その他の)理由
箇条書きにすると
- 後になればなるほど年金から引かれるものが多くなり、実際の実入りが少なくなる可能性が高い
- 年金支給額が多くなれば(他の収入との合算なども含めて)引かれる税金の金額も多くなるので実入りが減る可能性が高い
- 後になればなるほどスライド調整などを繰り返し、もらえる年金額そのものが少なくなる可能性が高い
損益分岐点は76歳8ヶ月?
60歳から繰り上げ受給した場合と正規に65歳から受給した場合との「損益分岐点」は76歳8ヶ月だとよく言われます。
つまり、60歳からもらう場合の金額より65歳からもらう場合の金額のほうが多いので、78歳になった頃には後からもらった人の合計額が先にもらい始めた人の合計額を追い越すと言うのです。
確かに年金の受給額が変わらず、その金額を額面通りに計算すると計算上はそうなります。
年金受給額や差し引きの実入りが減ってゆくことを考慮した損益分岐点は
しかし、後でもらうほど年金額が減ったり、引かれるものが増えて実入りは減れば、損益分岐点は後ろの方へ遠のきます。
例えば65歳からもらったほうが60歳からもらうより、1ヶ月に付き6万円多くもらえる計算だとします。
条件が変われば損益分岐点は90歳にも
ところが65歳になった頃にはスライド調整率が変わり5万円しか多くもらえなくなったとします。さらに税金などが増えて差し引きの実入りは4万円しか多くならないとしましょう。その金額で再度計算したら本当の損益分岐点は76歳8ヶ月ではなく、90歳だったなんてことにもなりかねないのです。
先にもらった分は返さなくてもいい
もちろん年金の受給額が下がれば、60歳から繰り上げ受給している人の受給額も途中から下がります。しかし先にもらった分は差額を返す必要はありません。その差額が損益分岐点を後ろに下げるのです。
上記の例は分かりやすくマンガ的に解説しましたが、実際に後になればなるほど、実入りが減ることは火を見るより明らかです。日本は少子高齢化が極限まで進み、改善の兆しがないからです。
若者が少なくて年寄りが多ければ年金支給額を減らすしかない
子供が少ないのに年寄りばかりが長生きして年金額が枯渇しないわけがありません。若者から多額の年金原資を徴収するのにも限度がありますから、年寄りの年金を減らすしかないのです。誰が考えたってそうなります。
だから少しでも早くもらうほうが多くもらえるのです。
政府は後でもらうほど得をすると言うが
政府は後で貰うほど得をすると言ってますが、破綻を避けるために必死になっている年金運営側が受給者側の得になることを言うでしょうか。
それに、男性の健康寿命は意外と短く、平均でも70歳ちょっとだと言われています。
歳をとって病気になって働けなくなったら年金でどうにか生きながらえるという判断もあるでしょう。
元気なうちに年金をもらう
しかし私は元気なうちに引退して年金生活をエンジョイしたいと思いました。
年金だけで足りないなら、私のように米国株長期投資で得られる配当を足して生活することをおすすめします。
私は現にそうしています。早く決断して良かったと思っています。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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