かぶとたいぞうです。
私が本気で米国株をやり始めた理由は2つあります。
1つは、歳をとると体力も能力もいずれ衰えるので、早いうちに「不労収入」を得る仕組みを作っておきたいと考えたからです。
もう一つの理由は経営に成功する手段
もう1つは、自分が会社を経営するより、優秀な人が経営している会社に出資するほうが成功の可能性が高いと思ったからなのです。
この2つは究極的には同じなのですが、その考えに至った道のりは少し違います。
かつて私はひとりの経営者だった
私は自分の会社を経営していました。小さな会社ですが、曲がりなりにも株式会社で社員もいました。
会社は結局まる30年経営して解散しました。後継者がいなかったからです。
後継者が作れなくて会社を解散した
私の行なっていた経営コンサルタントという業種は息子に世襲させることができるほど簡単な仕事ではありません。だから社員の中から後継者を育てようと必死の努力をしました。でもダメでした。
優秀な社員は会社をやめるし、真面目な社員は能力が足りません。そこをなんとかして後継者を作らなければならないのですが、私にはできませんでした。
私には後継者を育てる能力がないことを知った
私は自らプレーヤーとして稼ぐのは得意でしたが、マネージャーにはなれなかったのです。ましてや後継者を育てる能力はまったくありませんでした。
社員に対し、ついつい厳しくなってしまうのです。だから上手にチームをコントロールしている人を見て、いつも感心していました。
組織を上手に作れる人に経営を任せよう
そこで私が考えたのは、若くて見込みのある人、特に組織作りが上手な人がいたら、私の部下にするのではなく、出資だけして経営は任せようというやり方でした。
例えば飲食店をやりたいという若者に1000万円くらい出資して、自分はオーナーとして利益の中から分け前を頂くというやり方です。
うまく行かなかった
いくつか試行錯誤しましたが、うまくいきませんでした。特に飲食店の成功率は極めて低いことを知りました。
ベンチャー企業にもいくつか出資しました。その結果、ほとんどが「リビング・デッド」となりました。つまり生きてはいるのですが、配当も無いし、回収も不能な状態です。今でもそういう未公開株をいくつか持っています。
最終ゴールが米国株長期投資だった
それで最終的に行き着いたのが、既に相当な実績をあげている会社、自分よりもっともっと優秀な経営者がやっている会社、潰れないような会社、すなわち米国に本社を持つ多国籍企業に出資することだったのです。
それが一番成功率が高いということを知ったのです。
支配力は無いが成功率は高い
もちろん個人的な関係のある小さな会社に出資するのと違って、自分の支配力など無いに等しいのですが、そのぶん成功率は桁違いに高いのです。自分が指図したり口を出さなくても、世界中の多くの利害関係者が口を出してくれるからいいのです。
私がいま株を保有している会社の経営者はすべて私の後継者だと思っています。
私が自分の会社に何千万円もの資本金を投下して、経営を優秀な後継者に任せたとしても、今の世の中で潰れずにやっていける保証はありません。
自分の会社の資本金をすべて引き上げて米国株に出資した
それならば会社を黒字解散して、引き上げた資本金を米国の優秀な多国籍企業に投下したほうがよっぽど成功率が高いという考えに至ったのです。
そして、ハッと気づくと、私が米国株長期投資を始めた1つ目の理由、すなわち「不労収入」を得ることと完全一致していることに気づいたのです。
多くの人にとって、株は金融商品だと思うが
会社経営をしてこなかった人なら、同じ「不労収入」を得る株式投資でも、「金融商品」の一つとして捉えることが多いのではないでしょうか。
私の場合は、経営者として後継者づくりに悩んで失敗した経験があるので、株式の長期投資を「会社のオーナーとして経営を任せる手段」として捉えるのです。
私は米国企業のオーナーだから株価には一喜一憂せず
私にとって米国株長期投資は、単なる金融商品でも財テクでもありません。私は自分が株を保有する会社のオーナーだと思っているのです。
だから株価が上がっても下がっても一喜一憂しないのです。上がったからといって売ろうとはぜんぜん思いません。評価損益はまったく見ていません。
オーナーはそんなものは気にしないのです。気にするのは業績と配当だけです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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