かぶとたいぞうです。
バリュー株とは、本来はバリュー(価値)の高い株という意味です。しかし、どちらかというとニュアンス的には「価値が高い割には安い」という意味で使われています。
イオンのプライベートブランド「トップバリュー」もそうです。ただ「安い」だけだと粗悪品だと思われるので、「価値が高い」ことを強調するのです。
「バリュー株」=「割安株」
だから多くの人は「バリュー株」=「割安株」と捉えられています。
「トップバリュー」=「イオンの安いブランド」と同じです。
一般的には業績が良く、配当も高い割安株を指して「バリュー株」とか「高配当バリュー株」などと呼ばれています。
長期投資家である私かぶとたいぞうが積極的に買っているのもこのバリュー株です。
「グロース株」=「成長株」
いっぽう、「グロース株」と言うのはグロース(成長)の著しい株を指します。
昔、「Growing up」と言う名前のイスラエルの青春映画がありました。あのグローです。
GAFAは典型的なグロース株
GAFA、つまり、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンなどは典型的なグロース株です。グロース株は、いわゆるハイテク株に多いです。
グロース株は成長株なので、業績の成長が著しく、株価も高いです。だから、グロース株はバリュー株の反対の意味で使われることが多いです。
本当は成長が著しくて、価値も高くて、それなのに安い株があれば最高ですが、そんな株はありえません。もしそんな株があったらあっという間にみんなが買うので、すぐに高くなっちゃうからです。
「グロース株」に比べて「バリュー株」はパフォーマンスが悪い?
さて最近は「グロース株」に比べて「バリュー株」はパフォーマンス(この場合収益性)が悪いという人がいますが本当でしょうか。
結論から言うと、私はそんなことはないと思います。
むしろパフォーマンスに「安全性」の概念も含めて比較すると、長期的にはむしろ「バリュー株」に軍配が上がると判断しております。
世の中の大半の人は短期投資しか頭にない
私がいくらこのブログで「長期投資」をすすめても、世の中の大半の人はやっぱり短期投資にしか目が向かないようです。
つまり、長期で保有して少しずつ配当収入を得るという発想ではなく、株価が上がったら売って金をがっぽり儲けるという発想しかないのです。
グロース株のパフォーマンスが良かったのは偶然
ここ数年間は株価が上がっていますから、短期の収益性はグロース株の売買益のほうが高いに決まっています。売買益に比べたら配当なんて微々たるものですから。
今の米国株相場がバブルだと言う人がいますが、グロース株に限っては確かにそのような傾向があるかもしれません。バリュー株はそれほど上がっていません。だから割安なのですが。
たまたまここ数年間は米国株、特にグロース株が上がり続けたからグロース株の売買収益が高かっただけです。それを指して「グロース株のパフォーマンスのほうが高い」と言っているのです。
もし株価が下がればグロース株は悲惨なことに
逆にもし株価が下がっていればグロース株のほうが大きく下がり大損したはずです。
バリュー株はもともと割安なので、株が下がる時はそれほど大きくは下がりません。グロース株のほうは人気株なので、下がる時は一気に下がるのです。
長期で考えるとバリュー株投資のほうがパフォーマンスがいい
もうお分かりですね。
株は上がる時もあれば下がる時もあります。たまたま何年か上がり続けた時に「グロース株のほうがパフォーマンスが高い」と言っても、それは偶然なのです。一か八かの勝負に勝っただけなのです。
グロース株はたいてい配当を出しません。だから上がったか下がったかだけの勝負なのです。ギャンブルなのです。
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だからバリュー株への長期投資をすすめる
長期的に見ると配当が確実にもらえるバリュー株のほうがパフォーマンスがいいに決まっております。
だから上がるか下がるかに掛ける短期投資ではなく、確実に配当がもらえる「高配当バリュー株長期投資」を強くおすすめするのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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