【米国株、PEPペプシコ】昨夜ペプシコ株が135ドルまで5%近くも下がった理由と私の感想

かぶとたいぞうです。

昨夜(2025年4月24日深夜)、ペプシコの株価が急落。一時134.53ドルまで下がった後に少し回復し終値は135.31ドルでした。前日比4.89%の下落です。

いったい何があったのか。



ペプシコの第一四半期決算内容

ペプシコは昨夜、第1四半期の売上高が179億ドルであったと発表しました。これは前年同期比で1.8%の減少でしたが、アナリストのコンセンサス予想である177億ドルは上回りました。

しかし、利益は予想を下回り、調整後1株当たり利益(EPS)は1.48ドルとなり、ウォール街の予想である1.49ドルを下回りました。

わずか1セントの未達ですが、ペプシコの利益が予想を下回ることは極めて希であり、市場関係者は多少なりともショックを受けたようです。

ペプシコの通期の業績見通し

また、同時に発表された2025年の通期の見通しも下方修正されました。

下方修正の理由として、トランプ関税による原材料コストやサプライチェーンコストの上昇と、今後の世界経済の不確実性を挙げました。

私も知らなかったのですが、北米(米国、カナダ)で飲まれる炭酸飲料の原料である濃縮液の大部分はアイルランドから輸入されているそうです。トランプ関税が発動されると、今後は10%の関税がかかるようになります。



CEOラモン・ラグアルタ氏の発言

ペプシコCEOのラモン・ラグアルタ氏はプレスリリースでこう発言しました。

「今後、特に世界貿易の動向に関連して、変動性と不確実性が高まると予想しており、サプライチェーンコストが増加すると見込んでいます。同時に、多くの市場では消費者の購買意欲が依然として低迷しており、同様に先行きは不透明です」

それらを受けて昨夜のペプシコ株は135ドルまで、5%近くも下がったわけです。

+++

私の感想

私の感想はこうです。

現在、ペプシコの売上に占める炭酸飲料の割合は少なく、さらに北米の炭酸飲料の売上割合は世界のスナック売上に比べるとわずかです。にも関わらず、重要視し、先進的に真面目に取り組んでいる姿勢は称賛に値します。

多くの企業が、トランプ関税に対してまだ何の対策もできていないのに、ペプシコは真面目に取り組んでいます。実に謙虚な姿勢です。



減配さえなければ持ち続けるし、もっと安くなれば買い足す

1株あたりの利益が減ることは配当も減る可能性を示唆していますが、今までずっと増配し続けてきたペプシコですから、一時的に増配率が下がったり、増配が止まったとしても私はペプシコ株を持ち続けます。減配するようになったら考えますが、今のところ減配はないような気がします。ペプシコの姿勢が謙虚で用心深いからです。

ペプシコ株は、むしろこの機会に買い足したいぐらいです。もう少し下がったら一気に買うと思います。

少しだけワクワクしています。こんな時にペプシコ株を買う人はあまりいないでしょうから、もっと下がるような気がするのです。

ごきげんよう。


【関連性の高い記事】



【かぶとたいぞう有料ノート】

【あわせて読みたい】


同じカテゴリーの最新記事5件


「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。


記事のカテゴリー/タグ情報

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*