かぶとたいぞうです。
お互い歳をとると、老後資金のことがたびたび話題になります。先日も同年代の人とそんなことを話しました。
その人が言うには、貯金がだんだん減ってきて不安だそうです。お金がどんどん減っていくと言うのです。それで、年金をもらいながら今でも働いているそうなのです。でも仕事をやめたらまた貯金が減るので不安だと言います。
私は
私はその人に言いました。
「お金は使わなければ残りますよ」
あまりにも当たり前のことを言ったので、相手はキョトンとした顔でしたが、ここは重要です。
私は今、わずかな年金と米国株の配当で生活していますが、常に収入が支出を上回っているので、毎月お金が余るのです。
どれだけ配当を得ているのか
有り余るほどの配当を得ているのか。いいえ、ちがいます。
支出の方を減らしているのです。私は1ヶ月12万円しか使っていません。札幌の家の固定資産税と屋根の雪を融かす電気代、医療保険、タイと日本の移動費用、日本で契約しっぱなしのsim料金などを月割りにすると約3万円ですが、それを加えても1ヶ月に15万円しか支出はありません。
配当と年金と合わせると、支出より多いのです。だからお金がどんどん増えるのです。
残ったお金で米国株を買い足す
どんどん貯まっていくお金は今のところ米国株を買い足す資金に当てています。配当再投資です。だから株数も増え、配当も少しずつ増えています。
いつまでもこれを続けてもいいのですが、来年あたりからちょっとだけ贅沢をするつもりです。ただし、生活レベルは上げません。
固定費と変動費
固定費をいったん上げてしまうとなかなか元に戻せませんので、家賃、月払い費用など毎月かかるような契約は増やしません。変動費、つまり一回切りの贅沢に使うのです。例えば旅行、グルメなどです。年に一回シチリア島で贅沢にお金を使ってもいいと思っています。
このやりかたでいけば絶対に破綻しないし、長生きすればするほどお金に余裕ができます。増配で配当が増え続けるからです。私の老後生活は収支のバランスがしっかりしているので、所有する米国株は一生売らないつもりです。だから一生安泰なのです。子供にも喜ばれるし私も嬉しいです。
預金に頼ると
いっぽう、貯金に頼った生活だと、毎月毎月減っていく預金残高を見ながら不安になってしまうはずです。長生きしたらいつかは破綻するような気がして、早く死にたくなるのではないでしょうか。楽しい老後とは言えません。
たとえ1億円あっても、支出管理のできない人が長生きすると、いつかはなくなります。生活も破綻します。
預金が何十億円も何百億円もある人は別ですが、一般人が貯められる金額は知れてます。
ストックよりフロー
だから、預貯金などのストックに頼るのではなく、収入と支出(フロー)を管理する方が絶対に大事なのです。大切なのはストックではなくフローなのです。
でも、この事は、ピンとくる人にはピンと来るのですが、ピンとこない人には「なに当たり前のこといってるの。それでも金が足りないんだよ」としか感じないようです。
だからどんなに働いても豊かさの実感がないし、収支のバランスが悪く、いずれ破綻するのです。
入るを量りて出ずるを制す
入るを量りて出ずるを制す(いるをはかりて、いずるをせいす)
古今東西、財を成した者はこの思想に従ってきたのです。
収入以内の生活を守りさえすれば、生活は決して破綻せず、少しずつ、少しずつ、豊かになるのです。
しかし、この当たり前のことを実行できる人は、ごくわずかなのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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