かぶとたいぞうです。
昨夜、今年2日目の米国株はそこそこ上がりました。
昨夜の終値の前日比は、NYダウで+0.40%、S&P500は+0.75%、ナスダックは+0.69%、かぶとたいぞうポートフォリオは+0.29%でした。
FOMCの議事要旨
昨夜は12月に開かれたFOMCの議事要旨が公開されました。厳しい内容でした。
内容を簡単に言うと、「インフレはまだぜんぜん収束していないので、利上げを続けなければならない。利上げをストップするとか、利下げをするなどということは今のところありえない。下手に手を緩めれば今までの苦労が水の泡になる」という内容でした。
楽観論を打ち砕く内容
今まで幾度も早期利下げの楽観論で株が上がりましたが、今回のFOMC議事録は、そのような楽観論者に冷水を浴びせることになったはずです。
しかし株価は上がりました。どういうことか。
昨夜の米国株が上がった理由
私にも理由は分かりません。
しかし、FRBが当面利下げをするつもりがないことは、もう充分知れ渡り、株価にも織り込み済みだったのではないでしょうか。
だから、昨夜の議事要旨に驚いて株を売った人はむしろ少数派で、少し下がった株を果敢に買い拾った人のほうが多かったのだと思います。一昨日、今年初日から米国株が下がっていたので余計に買いやすかったのだと思います。
新規求人や雇用に関する統計
昨夜は他にも新規求人や雇用に関する統計が発表されましたが、いずれも強い内容でした。
以前ですと、雇用が順調ならFRBは遠慮なく金融引き締めの手づなをさらに締めるかもしれないという推測が働き、株価は下がりました。
しかし
しかし、雇用がどうであれ、あるいは景気がどうであれ、FRBはどうあっても手づなを緩めるつもりはないと言ってるのです。
そうなると、雇用が強いのはむしろ株高要因になるのかもしれません。失業者が減って購買能力が高まれば物やサービスはよく売れますから。
別の見かた
こうとも考えられます。
下手に手を緩めず、徹底的にインフレを退治するというFOMCの方針は、短期的には金利高で株安要因になりますが、中長期的に見れば、早くインフレが収束して、その後景気も安定し、企業収益も安定するので株高要因になります。
よく分かっている市場関係者、特に長期投資家はそのことを十分理解してFOMC議事要旨を歓迎しているのかもしれません。
少なくとも私はそうです。
短期より中長期
短期的な株の上がり下がりより、早くインフレが収束することのほうが大事です。
このままインフレが長引けば、とうとうものが売れなくなるかもしれません。そうなると倒産する会社も出てくるし、業績が下がって配当が減るかもしれませんから。
私はFRBの方針に賛成
私は基本的にはFRBの方針に賛成だし、今回のFOMC議事要旨も妥当だと評価しております。
私だけではなく、そう思っている人は結構多いのではないでしょうか。
長期投資家が増えている
今は短期投資家が少しずつ市場から去り、長期投資家のほうが多くなっていると思いますから。
また株価が上がっていけば、短期投資家もまた戻ってくるのだとは思いますが。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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