手塚治虫の「火の鳥」。昔はよく懐かしく思ったが、今は、ふとしたシーンを思い出して泣けてくる

かぶとたいぞうです。

私は子供の頃から手塚治虫の「火の鳥」を読むのが好きでした。

火の鳥:kabutotai.net

手塚治虫のライフワークとも言われた「火の鳥」は、原始時代から、はるか未来まで、断片的でかつ連続性のある壮大な世界観を描いた傑作でした。



火の鳥の断片的な連続性

手塚治虫は「火の鳥」の一遍を書き終えたらしばらく休み、あるいは別の漫画を書くので、次はいつ出るか分かりません。

前回は大和朝廷の話だったのに、次はロボットが活躍する未来の話なのです。

火の鳥の一つのテーマ

どこでどう繋がるのか分かりませんが、読み進めると一筋のテーマが浮かび上がります。

手塚治虫は「火の鳥」を完結せずに亡くなりました。だから「火の鳥」は未完の大作とも言われています。しかし「火の鳥」の一遍一遍がしっかりと完結しているので、短編集とも言えます。



懐かしく思い出すシーンの数々

子供の頃から読んでいるのでけっこう忘れているものが多いのですが、時々「火の鳥」のいろいろなシーンを思い出して懐かしく思うことがあります。

手塚治虫は未来の世界を描いたり科学的な構想も得意ですが、人の心を打つ描写も多いのです。心の機微というか、人の心模様が実に巧みに描写されたシーンが各編に込められています。

心を打つストーリー

そんな一遍の中に、盗みを働く娘と屈強な男の話があります。

なに編かは忘れてしまいましたがストーリーの大筋は次の通りだったと思います。



盗みを働く小柄な娘と、体の大きな男の恋物語

盗みを働く小柄な娘と、体の大きな男が出会い、恋仲になります。娘は何度も男の家のものを盗んで逃げますが、男はどちらかというとぼんやりした性格で、盗まれたことは気にしません。娘を見つけてまた一緒に暮らします。

何回か男の家のものを盗んだ娘は、いくら盗みをしても咎めない男に心服し、心から反省して盗みをやめます。

ざっと、こんなストーリーだったと思います。

特に泣けてくるシーン

その話の中に、夜中に男が目を覚まし、いつものように左手で娘を抱き寄せようとしたら、隣に寝ているはずの娘がいなく、寂しい顔をするシーンがあります。

とても巧みな描写で、大男の寂しさがよく伝わってきます。

そのシーンは今までも時々思い出しては懐かしく感じておりましたが、最近はなぜか涙が出てくるのです。



手塚治虫は人の心が分かる苦労人

手塚治虫は医者だし漫画家だし、優れた未来預言者でした。

しかしそれだけではなく、いろいろな経験をした苦労人だったのだと思います。そうでなければ、あんな絶妙な心の描写はできません。

また久しぶりに「火の鳥」を最初から全て読んでみたくなりました。

ごきげんよう。


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