かぶとたいぞうです。
先週NYダウがほんの数%下がっただけで、「バブル崩壊だ」「暴落だ」と騒いていた人たちは、昨日の株価回復を見てさぞ恥ずかしく思っただろうと思います。
いや、エコノミストとか予想屋とかは面の皮が厚いので何とも思っていないかもしれません。
新型コロナワクチンで経済回復の期待が高まった?
今朝のネットニュースを見ると、昨日の株高の原因として、「新型コロナウイルスワクチンの普及による経済活動の正常化への期待が高まった」などと報じられていました。
では先週末まではワクチンが普及していなかったのか。この土日で急に普及したのか。あるいは経済活動の正常化への期待は先週まで低かったのか。今週になって急に期待が高まったのか。
思わず吹き出してしまいました。報道は何でもいいから理屈をつけるのです。屁理屈です。
株の値動きの本当の理由
先週末に株価が下ったのは、その前に上がり過ぎたから下がっただけです。暴落でもなんでもありません。上がり過ぎた分の調整です。
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そして昨日株価が上がったのは、先週末に少し下がりすぎたからです。すこし値を戻したのです。ただそれだけです。
ベンジャミン・グレアム氏も言ってますが、株価というのは必要以上に上下に振れながら調整してゆくのです。
金利の話しだとか、FRBの話しも多少は心理的影響を与えていますが、原因ではありません。
私は暴落を期待しているが
株価が大きく下がることを期待している私には残念なことですがしかたがありません。株の値動きは人が予想できるほど単純ではないのです。
私の投資方針は決まっています。引き続き少し下った時に「押し目買い」をするのと、毎月月末に50万円くらいの「円コスト平均法」で定期買いを進めて行きます。
暴落を待っていつまでも買えないのは避けたい
値下がりを待ち続けて「買えないリスク」を避けるためです。現金を持ち続けて、配当を得る機会を失う「機会損失のリスク」を避けるためです。
もちろん少しずつ買っている間に暴落が訪れれば果敢に買い向かいます。そのための現金も用意してあります。
しかし、その暴落がいつ訪れるかは誰にも分からないのです。
いつ来るか分からない暴落を待てない
バフェット氏の長年の右腕であるチャーリー・マンガー氏(97)も「いつやって来るは分からない」と言っています。
だからそれまで何も買わないで黙って現金を握りしめて待っているのは、逆にリスクなのです。仮に暴落が今後3年間やってこなかったら、3年分の配当を得られないのです。
私はもう既に3年も暴落を待った
私はもう既に過去3年間も暴落を待ちました。その間に訪れたのはコロナショックだけでした。あれは経済的原因の暴落ではありません。しかもあっという間に回復しました。
さらにもう3年も暴落を待つことはできません。
株価が高くても買い続ける
株価が高かろうが少しずつ株を買っていきます。そして手持ち資金がちょうど尽きたときにタイミング悪く暴落が訪れたとしても仕方ないと思っています。
株価上昇時の押し目買いや「円コスト平均法」による定期買いが吉と出るか凶と出るかは誰にも分かりません。今後の株価が予想できないからです。
超長期で見れば多少高く買っても関係ない
でもたとえ結果的に「高掴み」だったとしても、まったく買わなかったよりはましです。また、超長期で見れば多少高く掴んでも株価はいつか必ずそれを超えるでしょう。
米国株は今後も力強く成長すると信じています。10年以上経って「あの時はむしろ安く買った」と思える日が必ず来るでしょう。
あまり細かいことを考えずに買い進む
そう考えれば、あまり細かいことを考えずに買い進んでいけます。
長期で株をやる者には細かい計算も必要ですが、愚鈍に買い続けるという野太さも必要なのです。
もちろん、今日明日中にも暴落が来れば飛びつきますが、あまり期待しすぎないほうがいいと思っています。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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