かぶとたいぞうです。
今日はとてもくだらない笑い話です。
大学生の頃、東京都世田谷区の世田谷に住んでおりました。
三軒茶屋と下高井戸をつなぐチンチン電車、世田谷線の「世田谷駅」の近くです。
世田谷でよく飲んだ
高校時代の友人も近くに住んでおり、よく2人で世田谷3丁目界隈で飲みました。
ある居酒屋に2人で入った時、お通しに何やらカタツムリのような巻き貝が出てきました。カタツムリよりは少し長くとがっていますが、貝殻は茶色で厚みがなく、思いっきりつまめば割れそうな貝殻でした。大きさは4cmくらいでした。
タニシですか
私はお店のご主人に聞きました。
「これはタニシですか」
ご主人はムッとした顔で答えました。
「ツブです」
私も友人も北海道出身ですからツブには詳しいですが、こんなツブは見たことがありません。ツブにも色々な種類がありますが、どれも貝殻は厚くて硬いです。
「こんなツブがあるんですか。タニシのようですね」
ご主人は怒ってしまった
私がそういうと、ご主人は怒ってしまいました。
「こんなタニシがあるわけないだろ。これはツブだ」
ご主人が怒って私たちから離れたので、私は友人に小声で言いました。
「これはツブじゃないよな」
すると友人は神妙な顔で言いました。
「まちがいなくタニシだ」
美味しくない「ツブ」
2人は酒を飲みながら「ツブ」を食べました。美味しくはなかったです。
何品か料理を注文し、酒も数杯づつ飲んで店を後にしました。
帰り道で友人が私に言いました。
「タニシも食用なんだから、別に良いじゃないかなぁ、あそこまで怒る必要があったんだろうか」
私は答えました。
「きっとあの店ではタニシのことをツブと呼んでいて、それにイチャモンをつけられたと思って腹が立ったんだな」
「そか」
その後「タニシの店」には二度と行くことはなかった
それから後もその友人とはよく世田谷界隈で飲みましたが、「タニシの店」だけは二度と行くことはありませんでした。
他にも良い店がたくさんあったので、わざわざタニシを食べに行く必要がなかったからです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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