かぶとたいぞうです。
株と債券。どちらも証券として市場で売買され相場が形成されます。どちらも安い時に買って、高くなった時に売れば儲かります。
私の師匠でもあり、長期投資の父とも呼ばれるベンジャミン・グレアム氏は米国株と米国債などの債券をバランス良く保有することを推奨しています。
基本的には米国株と債券を50%づつ持つのが良いそうで、よりリスクを好むなら株を多めに、リスクをなるべく排除したいなら債券を多めに持つよう促しています。しかし私は100%米国株で、債券は持っていません。
そもそも債券とは、株とは
債券とは債権(貸し手の権利)を証明する証券です。つまり相手にお金を貸したという証文です。
株はその会社に出資して、儲かれば配当をもらい、その会社がつぶれたら株は紙くずになります。また、株の配当はその会社がうんと儲かれば増え(増配)、儲けが減れば配当も減ります(減配)。リターンが変動するのです。
いっぽう債券は相手(米国債なら米国政府)にお金を貸したので、相手がつぶれたらお金は戻りませんが、利子は固定で必ずもらえます。利子は手堅いですが、たいていは配当に比べ少ないです。
短期投資と長期投資
どちらも短期投資ならそれほど変わりません。安い時に買って高い時に売るのです。
しかし、長期投資となるとまったく別です。株は一生持っていられますが、債券には期限があるので(最長30年)期限が到来したら貸したお金が全額返ってきて終了です。利子ももうもらえません。だから長く続けたいなら、また債券を買う必要があります。
長期投資における配当と利子の違い
また、株の配当は前述したように変動なので、儲かっている会社なら配当が増配でどんどん増えていくというロマンがあります(逆に言うと配当がゼロになるリスクもあります)。最初2%だった配当率が増配で増えていき、10年後には10%もの投資配当率(YOC)になることもしばしばあります。
いっぽう債券の場合は、あくまでも貸したお金の利子なので、変動することはめったにありません。手堅い代わりに夢もロマンもないのです。2%と決まっていれば10年後も2%です。
私が米国株長期投資に集中する理由
今のように先行きが不透明な時期は、米国債など手堅い債券を買う人が増えているような気がします。米国がつぶれることは考えられないし、金利が固定しているからです。
しかし私は株にロマンを感じるので米国株しか持ちません。当初平均3%未満だった配当率も、この8年でYOCが平均6%近くにまで増えました。最初のころに買った株のYOCは既に10%を越えているものもあります。あと2年で平均YOCが10%になっていても不思議ではありません。
夢とロマン
このように、配当狙いの株式長期投資には夢とロマンがあるのです。
リスクもありますが、絶対につぶれない(つぶれないだろうと思う)会社の株だけ買えば、リスクはかなり低減されます。
私はこれからも、食品や日用品など生活必需品を作る米国メーカーの株を持ち続けます。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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