【米国株長期投資】長期投資の銘柄選びで一番大事なのは増配、増配の源泉は利益(と自社株買い)

かぶとたいぞうです。

配当狙いの米国株長期投資で一番大事なのは、銘柄をよく選び優良企業に投資することです。

優良企業は必ず増配(配当を増やすこと)をしていますから、逆に言うと毎年増配している企業が優良企業とも言えます。



例示

ここに配当率4%のA社と配当率2%のB社があったとしたら、大抵の人はA社に興味を持つでしょう。

しかし、もしA社は毎年減配し、B社は毎年増配していたらどうか。私は絶対にB社をおすすめします。

A社もB社も1株100ドルとします。

A社の配当は4ドル(4%)で、B社の配当は2ドル(2%)です。

翌年

翌年A社は配当を3ドルに減配し、株価は75ドルに下がりました。それでも配当率は3/75で4%のままです。

いっぽうB社は配当を3ドルに増配し、株価は150ドルに上がりました。配当率は3/150で2%のままです。



配当率のカラクリ

このカラクリ分かりますか?

配当が下がっても株価も一緒に下がれば配当率は変わらないのです。減配するような会社は人気が下がって株価も下がります。

逆に配当が上がっても株価も一緒に上がれば配当率は変わらないのです。増配する会社は人気があるので株価も上がるのです。

数年後

数年後、A社の配当はとうとう1ドルにまで下がりましたが、株価も25ドルまで下がったので配当率は1/25で相変わらず4%です。

B社の配当は5ドルにまで上がり、株価も250ドルにまで上がりました。配当率は5/250でやはり2%のままです。



A社の配当率は4%でB社の配当率は2%のまま

この時点でも、A社の配当率は4%でB社の配当率は2%です。しかし、配当率のカラクリを理解しながらも、この期に及んで配当率の高いA社を買う人がいたなら、気の毒な人です。

大切なのは、その時々の配当率ではなく、自分が出したお金に対する実際の配当額の率(投資配当率=YOC)なのです。

A社とB社のYOC

同じ100ドル出してA社は1ドルしか貰えません。YOCは1%です。B社は100ドルに対して5ドルです。YOCは5%にまで上がったのです。

これは極端な例ではありません。優良企業の株を5年も持てば誰でも実感することです。

買うなら配当率の高い会社の株より、増配率の高い会社の株を買いましょう。

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増配の源泉

さて増配の源泉はその会社の利益です。利益が増えると1株当たりの利益も増え、分配金である配当も増えます。

だから利益のよく出ている会社の株を選べばいいのです。逆に増配している会社なら利益が出ているに決まっていますから、単純に増配している会社を選んでもいいと思います。

自社株買い

もうひとつ、自社株買いをする会社も配当が増える可能性が高いです。

自社株買いとは、その会社が自社の株を市場で買うことです。株数が減ると1株当たりの分配金が増えるので増配になることが多いです。



結局は利益

ただ、自社の株を市場価格で買うには膨大なお金が必要です。相当な利益が出ていなければ自社株買いはできません。

結局のところ、自社株買いも含めて、利益を出している企業の株を選ぶことが成功の鍵になります。

配当狙いの手堅い長期投資をお考えの方は、ぜひ増配率に注目してください。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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