かぶとたいぞうです。
いま3600万円の貯金があるとします。
60歳から毎月15万円ずつおろして使ったなら、20年後、80歳になった時に貯金をすべて使い果たします。
15×12ヶ月×20年=3600万円です。日本の預金では金利は期待できません。
3600万円あればパタヤで20年間暮らせる
実際、ここパタヤでは1ヶ月15万円もあれば、アパートを借りて十分暮らせますから、誰でも3600万円を貯めれば20年間はパタヤで暮らすことができるのです。ただし物価が上がらなければですが。
しかし、80歳になっても死ななかったら地獄です。また仮に80歳以前に死んだとしても、貯金残高がどんどん減っていき、残り300万円を切り、とうとう100万円を切っていくのを見ながら生きるのも地獄だと思います。
3600万円をすべて米国株に突っ込んだら
考え方をガラッと変えて、3600万円をすべて米国株長期投資に突っ込んだとします。
投資対象も私のポートフォリオのように食品メーカーなどの地味で決して潰れない会社にします。
配当率
配当率は初めは2~3%と低いですが、増配によって徐々に増えていき、5年もすれば投資配当率(YOC)が5%くらいにはなるでしょう。その後さらにYOCは増えますが、仮に平均5%だとしても、年間の配当金は180万円、1ヶ月15万円になります。
この15万円は毎月使っても元本が減りません。いや、減らないどころか長い目でみると株の値上がりで元本が増える可能性の方が高いのです。
20年後の持ち株の時価総額は
20年後の持ち株の時価総額は、1億円くらいになっていてもまったく不思議ではありません。過去のデータに照らし合わせるとそうなります。
だから万が一物価が恐ろしく上がっても、株を少しずつ売ればどうにかなるのです。
貯金は減り、株は増える
貯金は使えば必ず減り、株は配当を使っても元本は減りません。むしろ株の元本は増える可能性の方が高いです。
それなのに、なぜ多くの人は貯金にしがみつき、株に手を出さないのか。
株にはリスクがある
それは株投資にはリスクがあるからです。株価が下がることがあるからです。
特に日本では株投資と言えば、配当の出ない成長株に投資して、もっぱら株価の値上がりを期待するやり方が多いので、リスクが高いのです。
でも
でも株に手を出さない人は、リスクを一切背負いたくないという保守的な姿勢により、かえってリスクを背負っているように思います。
なぜなら物価が上がっているのに金利がまったくつかない日本の貯金・預金ほどリスクの高い資産はないからです。さらに円安で、世界の通貨に比較しても資産はどんどん減っています。
「貯金・預金は元本が保証されている」は本当か
「貯金・預金は元本が保証されている」という人がいますが、それは額面の金額だけのことで、価値はどんどん目減りしているのです。
以前100万円で買えたものがインフレと円安の影響で200万円に値上がりしたとしたら、200万円の貯金が半分の100万円になったのと同じなのです。元本割れどころか元本が半分になったのです。100万円も減ったのです。これが理解できない人は、いくら勤勉でせっせと貯金しても報われないかもしれません。
いっぽう
いっぽう、株価は半分にまで下がることは滅多にないし、もし下がったとしても長期投資なら株を売るわけではないので気にしなくていいのです。
配当さえきちんと出てくれれば生活はできます。ものが売れて企業が活動し続ける限り、配当は出続けます。株価が半分になったとしても、配当が減らなければいいのです。
そして下がった株価はいつかまた上がります。
どっちが安心か
貯金を少しずつ削って生きていくのと、元本に手をつけないで米国株長期投資で得た配当だけで生きていくのと、いったいどっちがリスクの高い生き方なのでしょう。
いったいどっちが安心な生き方なのでしょう。
自分で考える
投資は人に言われてするものではないので、ここから先はご自分で考えてください。
よく考えて賢く生きてください。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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