【旅の思い出】サルサの本場キューバで毎晩朝方まで飲んだ日々を懐かしく思う

かぶとたいぞうです。

私がキューバに行ったのは、もう20年以上も前です。

キューバに行ったのはサルサ音楽とサルサダンスが好きだったからです。



当時のキューバ

当時のキューバはまだ米ドルが普通に使え、キューバペソよりも米ドルのほうが喜ばれていました。

また、当時の私は収入が多く、今よりたくさんお金が使えたので、ナショナル・デ・クーバというハバナの伝統のあるホテルに滞在し、毎日贅沢な暮らしをしていました。

ハバナの街

ハバナの街には活気があり、太陽がギラギラと輝く下でレベルの高い音楽家がいい音色を奏でていました。サルサ、ソン、チャチャチャ。チェンバやレゲトンも流行りだした頃です。

音楽家は道端にも公園にもいました。もちろん飲食店にもホテルの中にもいました。みんなすばらしい演奏や歌を披露してくれました。



私のハバナでの毎日

私は毎晩遅くまで飲んでいたので、昼頃に起き、掃除のメイドにチップを渡し、ナショナル・デ・クーバのプールでひと泳ぎしてからプールサイドのレストランでスパゲッティなどを食べました。

その後、部屋に戻って着換え、ホテルの広い中庭で砂糖なしのダイキリを飲んでいると、3人組の演奏家が私の姿を見つけて毎日必ずやってきました。私がいつもチップを弾むからです。

ナイトライフの幕開け

彼らはいつもキューバの伝統的なソンや陽気な音楽を聞かせてくれました。

彼らの演奏と歌は実に楽しく、これから始まるナイトライフの幕開けにふさわしいのでした。

私は3人組の演奏と歌を聞きながら、必ずダイキリを2杯お代りしました。中庭のバーテンダーもいつも私に注意を払っていました。私が必ずお代りすることを知っているからです。



キューバの友達

3人組とバーテンダーにチップを渡してナショナル・デ・クーバの玄関を出ると、門のところに、キューバで知り合ったキューバ人の男がいつも私を待っていました。

彼は「コイバ」という葉巻のハネ品を安く売っている男で、最初は葉巻を買うだけの間柄だったのですが、そのうちに私のガイドになり、一緒に飲みに行くようになり、友達になったのです。

いい男

親切で人懐っこく、信用できる男でした。日本映画が好きで、特に黒澤明の「赤髭」は何回も見たそうです。

彼の家にも何回かお邪魔して奥さんやお子さんにも会い、キューバ人の普段の生活を見せてもらいました。

ナショナル・デ・クーバを出ると、いつものように彼と繁華街のバーで一杯飲みながら世間話をしました。彼は英語が堪能でした。



音楽とダンスと冒険

その後は彼と一緒に音楽ショーを見に行ったり、音楽ライブのある店やディスコティカで踊りました。

その後は冒険です。毎回、彼も私も行ったことのないレストランバーや飲み屋を何件も開拓するのです。「パティキュラー・レストラン」と言って、レストランになっている民家にも行きました。

もちろんお金はすべて私が払います。

朝方まで

ハバナのたいていの店は夜12時くらいには閉まりますが、遅くまでやっているバーもありました。そんなところを開拓して毎日フラフラになるまで酒を飲んで、朝方に彼と別れてホテルに戻るのです。

彼と一緒だからということもあるかもしれませんが、ハバナは治安がよく、危険を感じたことは一度もありませんでした。

そんなことを2週間ぐらい続けました。

楽しい日々でした。



その後は観光地へ

私はその後、バラデロという海辺のリゾート地や、ピニャレスという観光地を回って帰国しましたが、葉巻売りの男と毎晩朝方まで飲み歩いた日々が一番楽しかったです。

ごきげんよう。


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