かぶとたいぞうです。
昨夜発表された1月の米小売売上高は前月比3.0%増と2021年3月以来約2年ぶりの大幅な伸びとなりました。
これを受けて市場には2つの異なった解釈や今後のストーリー予測が展開されています。
ハッピーストーリー
1つ目は、米国経済は回復しており、このまま景気も株価も上がっていくというハッピーストーリーです。
私もどちらかというとその考えです。素直に考えれば、売れれば儲かる、儲かれば経済がまわり株価も上がるはずです。
懐疑的ストーリー
2つ目は、強い経済指標を受けてFRBがさらに金利を上げたり、高金利を長期間継続するから景気は冷え込み株価も下がるという懐疑的なストーリーです。
後者は少しひねくれた解釈にも見えますが可能性はあります。
そもそも
そもそもFRBがどうして金利を上げるかというと、インフレが収まらないからです。
最近の物価指数や物価関係指標を見ると、インフレは確かに鈍化しています。しかしまだインフレが止まったわけではありません。
市場には迷いがある
このように、市場にはまだ迷いがあるので、昨夜の米国株の上がり具合もいまいちなのです。
昨夜同時に発表された2月のニューヨーク連銀製造業景況指数もマイナス5.8と前月から上昇し市場予想を上回りました。2月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数も42と前月から上昇し市場予想を上回っています。
経済指標はいずれも良いのだが
経済指標はいずれも良いのですが懐疑的な見方や警戒心が根強く、米国株がスカッと気持ちよく上がっていくには、まだまだ時間がかかりそうです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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