かぶとたいぞうです。
昨日の投稿で、中国の開国と米長期金利の上昇が気になる旨書きましたが、今朝はさっそく、どの新聞もその話題でもちきりです。
特に中国の開国が大きく取り上げられました。
中国の開国が株高に結びつくと思ったが
私は当初、中国がゼロコロナを廃止して国交を開放すれば、中国人が世界中に旅行に出かけ、世界経済が回復するという楽観的なシナリオを想定していました。
米国株式市場も最初は同様に考えたらしく、昨夜のNYダウも大きく上がってスタートしました。
ところが
ところが、その後、実は中国では新型コロナの感染がにわかに急増しているというニュースが飛び込んできました。
イタリア・ミラノの保健当局が明らかにしたところによりますと、中国から到着した飛行機2便の乗客のほぼ半数が新型コロナウイルス検査で陽性だったそうです。
水際対策再強化
これを受けてイタリア政府は中国から到着する航空便には、全乗客の検査を義務付けることを命じたそうです。
米国はさっそく対応し、中国からの渡航者には新型コロナ検査の陰性証明の提出を来年1月5日から義務付けると明らかにしました。
日本も中国からの航空機が到着する空港を制限し、乗客全員に12月30日から検査を受けさせることにしたようです。
中国
今までゼロコロナという時代に逆行するような政策をかたくなに堅持していた中国政府が、今度は両極端とも言えるコロナ放置策に踏み切ったと思いきや、実は中国はコロナだらけだったというオチなのでしょうか。
研究者の中には、これだけ急に感染者が拡大したのは、中国でさらに新たな新種が生まれたからではないかと心配している人もいるようです。
シナリオが代わった
これから中国人が世界中に進出すれば3年前の再来になるのではないかと心配している人もいます。
中国の開国で世界の経済が回復するという楽観的なシナリオはたちまち崩れ、新型コロナの新たな感染拡大で世界経済が疲弊するというシナリオに代わってしまいました。
あるいは
あるいは、たとえ中国人が世界中で金をバラまいたとしても、それは単にインフレを助長するだけで何の役にも立たない、むしろ利上げと量的金融引き締めの手綱を締めるだけだと言う人もいます。
真偽がどうであれ、悲観的な意見が多いことだけははっきり分かります。
このように、株価が下がる時は、どんなことでも悲観的に捉えられ、株価が下がる原因になってしまいます。市場関係者が弱気になっているからです。
昨夜の終値
昨夜の終値の前日比は、NYダウで-1.10%、S&P500は-1.20%、ナスダックは-1.35%、かぶとたいぞうポートフォリオは-0.88%でした。昨夜は全般的に下がりました。
いっぽう米10年国債金利は3.887%まで上がりました。
長期金利上昇は今後もジワリと効いてくると思いますが、さしあたっては中国の開国と新型コロナ新種拡大の今後の情報が株価に大きな影響を与えそうです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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