かぶとたいぞうです。
今朝の日経新聞に「時間貧困」についての記事がありました。
同紙によりますと、「時間貧困」とは、時間の余裕のなさを示す言葉だそうです。初めて聞きました。
夫婦共働きで子育ての時間や家事の時間が不足し、「時間貧困」の状態になっている世帯が増えている実態が書かれていました。
日本は世界一「時間貧困」の国
日本はG7のうち有償労働が最も長い一方、子どもや個人のケア、余暇に充てる時間は最も少なく、世界一「時間貧困」の人や世帯が多い国らしいです。
特に結婚している人の場合は、妻の80%が「時間貧困」だそうです。最も時間がありそうな人が、最も「時間貧困」なんですね。
妻の80%が時間貧困なら、子供も作れないだろうし育てることもできないでしょう。これじゃぁ少子化が進むわけです。
私も以前は時間がなかった
考えてみたら、私も若い時は時間がありませんでした。朝から晩まで、いや夜中まで働き詰めでした。付き合いもありました。
たまの休みには寝ていたいので、家事もおろそかになるし、子供との時間もなかなかとれませんでした。掃除もできないし、散らかしっぱなしだし、洗濯物もたまりました。
その埋め合わせのために、家族で外食だけはよくやりましたが、単なるアリバイ工作と点数稼ぎです。ゆったりとした時間を家族とともに過ごすことは、なかなかできませんでした。
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今の私には時間がじゅうぶんある
今の私には時間がじゅうぶんあります。フルリタイアしたからです。
このブログを書くこと以外、他にこれといってやらなければならないことは何もありません。
いや、このブログだって毎日書こうと自分で決めたから書いているだけで、やめようと思えばいつでもやめられます。
まったく自由なのです。
私はすることがなくても退屈はしない
世の中には、することがなくなると急に不安になって、アルバイトでもパートでも何でもいいから働らかなければ気がすまない人がいます。どこかに所属したり、社会と関わっていないと不安になるのでしょうか。
また、することがないと退屈で我慢ができないという人もいます。
でも私は違います。
何もすることがないのが嬉しいし、好きなことをする
何もすることがないのが嬉しいです。だから好きなことをやります。今までやりたくてもできなかったことをどんどんやっています。
旅行、キャンプ、バイク、釣り、趣味の園芸、日曜大工、料理。
家のちょっとした修理やインテリアの工夫も楽しいです。小鳥の巣箱を作ってシジュウカラの繁殖を手伝うのも楽しいです。
掃除
時間があるから掃除や洗濯もこまめにします。
つくづく思うのですが、掃除なんてものは、時間が十分にあって、心にも体にも余裕がないとなかなかできません。
時間と心の余裕がないと掃除はできない
忙しく働いて疲れている人は、休みの日に何をするか。おそらく寝ることが第一優先だと思います。
十分寝た後に、ようやくビデオを見たり、ゲームをやったり、ゆっくりお風呂に入ったり、その人の好きなことをやるのでしょう。それらに飽きたら、誰かと遊んだり、飲みに出たり。
それでもまだ時間があった時に、つまり時間と心の余裕がじゅうぶんな時に、初めて「掃除でもしてみるか」となるのではないでしょうか。
私はそうでした。
今はしょっちゅう掃除をしている
今の私には常に時間があり、毎日好きなことを十分やっていて心にも余裕があるので、「掃除でもしてみるか」という気分になりやすいのです。だからしょっちゅう掃除をしています。
以前仕事をしていた時は、掃除の優先順位は最下位でした。仕方なくいやいややっていました。だからいつも間に合わせの掃除でした。目立つところだけ拭きました。
でも今は隅々まで拭きます。毎日少しずつ家をきれいにしています。
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働きすぎて心を亡くす
働くことはけっこうなことです。
でも働いてお金を稼いで、そのお金で高い保育料を払って子供を施設に預けたり、ストレス解消のために高いものを買ったり、外食をしたりして、それらを続けるためにさらに無理をして、心を亡くしては元も子もありません。
忙しいとは
「忙しい」とは立心偏(りっしんべん)に亡くすと書きます。つまり心を亡くすという意味です。
「忙殺」という言葉もあります。心を亡くして死ぬのです。
経済的な豊かさを求めて精神的な豊かさを失うのはもったいないことだと思うのです。
損か得かで考えても
しかも今の日本はそれほど経済的に豊かな国ではありません。無理してもそれほどお金にはならないはずです。
このさい無駄な支出を徹底的に減らし、少し生活レベルを下げてでも仕事を減らし、空いた時間で子供と遊んだり趣味の時間を増やしたり掃除をして、心だけは豊かな生活を目指したほうが得だとは思いませんか。そっちのほうが有利だとは思いませんか。
清貧、足ることを知る
私は現役を退いたので好きなことが言えるだけなのかもしれません。働かざるを得ない人の気持ちが分からないのかもしれません。
でも私は「清貧」の思想を知って、ずいぶん心が豊かになりました。「足ることを知る」ということを学んで人生観が変わりました。
足ることさえ知れば、誰でも心豊かに生きられる
だから読者の方々にもおすすめしたいのです。
足ることさえ知れば、誰でも心豊かに生きることができるのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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