かぶとたいぞうです。
NYダウ平均は昨夜も1%下がり、これで5日間連続の下落となりました。
米国株の値動きは1ヶ月間で見ても、半年間で見ても、1年間で見ても、はっきりと下落傾向にあります。
私の持ち株は昨夜も上がった
しかし、私の持ち株は昨夜も若干上がりました。それはいつもながら地味な生活関連のバリュー株はそれほど下がらないことに加え、昨夜はフィリップモリスが5%も値上がりしたからです。
「煙のない世の中を作る」と宣言していたフィリップモリスですが、昨日とうとうスェーデンの「かぎたばこ」大手、スウェディッシュ・マッチを買収しました。
フィリップモリスがスウェディッシュ・マッチを買収
「かぎたばこ(嗅ぎたばこ)」とは、不織布に包んだタバコの葉を、上唇と歯の間に挟み、タバコの香りや味を楽しみ、唾液からニコチンを吸収するものです。燃やさないので煙が出ません。加熱式タバコのように水蒸気も出ません(ただし、発がん性が指摘され、ヨーロッパでは販売が禁止されている国や地域もあるようです)。
スウェディッシュ・マッチの買収を好感して、フィリップモリスの株が大きく上がったわけです。
長引くコロナ禍で大きく変わった私達の生活
長引くコロナ禍で私達の生活は大きく変わりました。
それに加えて昨今の物価高です。
世界中の人々のライフスタイルが変化する中、依然と好調なのは食品メーカーとタバコ(ニコチン商品)だけです。他の業界には多少なりとも陰りが見え始めました。
生活消耗品や薬にも陰り
最近コルゲートの業績に陰りが出てきたのは、人々が外出しなくなったりマスクをするので、歯を磨く回数が減ったとの指摘があります。
マスクと言えば、女性が目元以外の化粧をしなくなると、スキンケアであるP&GのSK-IIも売上が落ちるのかもしれません。
人々が病院に行かなくなると処方薬も売れなくなります。
食品とタバコは強い
それらに比べると、やはり食品は強いです。食べなければ生きていけませんから、何を削っても食べものだけは削りません。
タバコ(ニコチン)も強いです。ニコチン中毒の人は吸わないわけにいかないので、何を削ってもタバコ(ニコチン)だけは削りません。長引くコロナ禍の家ごもり、ストレスなどで喫煙を復活させた人も世界中にいると聞きます。
「かぎたばこ」が売れる
今後煙はますます嫌がられるので、外出時は必然的に煙の出ないニコチン商品、「かぎたばこ」が売れるようになるのでしょう。
それが分かっているからフィリップモリスはスウェディッシュ・マッチを買収したし、投資家はフィリップモリスの株を買うのです。
それと軍需
それと、やはり(嫌な話ですが)世の中に戦争はなくなりません。ロッキード・マーティンの株はますます上がっています。
私は5年前に「世の中から無くならないもの、廃れないもの」をリストアップし、本格的に長期投資を始めました。
「世の中から無くならないもの、廃れないもの」リスト
その時に選んだ業界が
- 食品
- 薬
- たばこ
- 軍需
- ギャンブル
でした。
しかしコロナの規制でギャンブルが駄目になったので、ギャンブルは外しました。
そしてその代わりに生活関連消耗品メーカー(P&G、コルゲート)を加えました。
食品、たばこ、軍需はやはり強かった
振り返ると、食品、たばこ、軍需の各産業はやはり強固でした。
生活関連消耗品メーカーも強いですが、商品によっては需要が落ちるものがあるようです。
ギャンブルは世の中から無くなりませんが、ギャンブル場(カジノ)はホテルやレストランと同じで感染症が発生すると営業ができなくなります。
薬の本来の需要は変わりませんが、病院が外来患者に出す少し余分な薬は、規制や不況で来院者が減れば同時に減るかもしれないことが分かりました。
やってみなければ分からない
何でもそうですが、やってみなければ分かりません。最近になってやっといろいろなことが分かってきました。でも、だからといって食品とタバコと軍需だけに絞りこもうとは決して思いません。
これからも比較的安定している業界をまんべんなく、バランスを考えて保有していきます。
ポートフォリオは分散とバランス
ポートフォリオは分散とバランスが重要だと思います。
でも、食品業界はちょっと増やしてもいいかなと思いました。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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