かぶとたいぞうです。
ドーパミンは快楽物質です。脳内で作られて、心地よい気分や満足感を生み出します。人に多幸感を与え、意欲も作ります。
私の人生はドーパミンを求めてさまよった長い旅のように思います。そして行き着いた先がムクナ豆でした。
今日は苦難に満ちた私の長い長い道のりをお話したいと思います。
若い頃からタバコを吸っていた
違法ですが、私は若い頃からタバコを吸っておりました。
タバコを吸うと、血液中のニコチン濃度が高まります。 それが脳内の神経細胞に結合することで、ドーパミンが「どぱーっと」大量に放出されるのです。 このため、タバコを吸うと、大きな満足感や幸福感を味わうことができます。やる気も出ます。
若い時にその味を知った私は、もうタバコを離せませんでした。若いなりに苦悩があったのだと思います。
タバコの毎日
朝目覚めたらいっぷく。食後にいっぷく。数学の問題を一問解いてはいっぷく。麻雀でテンパイになったらいっぷく。アルバイトを終えていっぷく。酒を飲みながらいっぷく。悲しいことや腹の立つことがあればいっぷく。寝る前にいっぷく。
学校を卒業してSEになった私は、常にタバコを咥えながら難しいコンピュータープログラムを組んでいました。会議中もタバコでした。
タバコが思うように吸えない社会に
ところがそのうちにマシン室は禁煙になり、会議中の喫煙も禁止になりました。札幌の地下鉄のホームも、飛行機の中も禁煙になりました。そして、しだいにどこもかしこも禁煙になりました。
私は東北大震災の年にタバコをやめました。
タバコをやめたらムズムズ足になった
タバコをやめた直後、私はムズムズ足に悩まされました。
足がムズムズするのです。足を思いっきり叩いても治りません。イライラします。夜眠れません。なったことのある人にしか分からない辛い症状です。
きっとドーパミン不足でムズムズするのです。タバコをやめる直前までタバコを1日に60本くらい吸っていました。タバコでドーパミン量を調整していたのです。それが急にドーパミンが不足したので、いろいろなところに支障が出たのでしょう。
アメを食べたら太った
しばらく黒糖飴をなめてごまかしました。黒糖飴やチョコレートなど砂糖の入ったものを食べると多少のドーパミンが出ます。しかしそれを習慣にするとあっという間に太ります。タバコをやめて1ヶ月で3kgぐらい太りました。
そのうちに血圧も上がりました。
「こんなことならタバコをやめなければ良かった」と思いました。
でもせっかく苦労してやめたのです。また吸うのは簡単ですが、今までの苦労が水の泡になります。
散歩を始める
私はどうにか持ちこたえて散歩をするようになりました。ムズムズ足にもいいし、体重も血圧も落とせると思ったのです。
私はマニアックに、ストイックに歩きました。1日に20kmくらい歩いたこともあります。足がムズムズして寝られない時は、夜中でも歩きました。
それでムズムズ足は気にならなくなりました。
ところが冬になるとなかなか歩けません。寒いし雪だし。歩かないで冬の美味しいものばかり食べているとすぐに太ります。美味しいものを食べた時もドーパミンは出るのです。だからせっかく夏に体重を落としても、ひと冬でもとに戻ってしまいます。
冬も歩くためにタイに移住を決意
それで冬の間はタイに移住することを決意し、タイのリタイアメントビザまでとったのです。
タイのパタヤでは毎日歩きました。日本が冬でもパタヤは真夏のように暑いです。ヤシの木と海を見ながらパタヤビーチを端から端まで歩けばドーパミンも出るし、ムズムズ足にもならないし、体重も血圧も下がります。快適です。健康です。
ところが新型コロナで渡航が難しくなり、今は冬になったら沖縄に行くようになった次第です。那覇でも毎日歩いています。
新たな問題、加齢によるドーパミン製造能力低下
さて、ここまでは、「めでたし、めでたし」の話なのですが、ここにきてまた問題が出てきました。
歳をとると脳内のドーパミンを作る機能が衰えて、ドーパミンの出る量がだんだん減ってくるらしいのです。
私はそれに気づかずに、知らないうちに夜遅くまで酒を飲んでつまみを食べる日々を過ごすようになりました。
ドーパミンを得るために深酒と美食を繰り返し、肥満になった
アルコールはドーパミンを活発にさせ、ドーパミン受容体の数を増やすらしいのです。もちろん美味しいものを食べた時もドーパミンが出ます。
つまり美味しいものとアルコールのセットで、老化により衰えたドーパミン製造能力を補おうとしたのでしょう。私が意識しなくても、行動はそのように向かうのです。私は足りなくなったドーパミンを求めて毎日毎日酒を飲み、美味しいつまみを食べ続けました。
これではいくら散歩をしても体重が増えます。気づいたら90kgを超えていました。
プチ断食との出会い
その時に出会ったのが「プチ断食」です。他の記事でも書きましたが、これは効果がありました。3ヶ月で体重が5kg減りました。胃腸の調子もいいです。これからも続けていきたいです。
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さて、これですべてOK、と思った矢先です。
ムズムズ足の再開と悪化、睡眠障害
なんとムズムズ足が再開したのです。しかも以前より悪化しました。夜寝ている時に勝手に足が動き出し、目が覚めてしまうのです。
最初は何が何だか分かりませんでした。
夜中に目が覚めて、なんだか不安な気持ちなのです。ソワソワするのです。でも何が不安なのか、どうしてソワソワしているのか自分でもさっぱり分からないのです。
特にお酒をたくさん飲んだ日にそうなりました。
小刻みに動く自分の足
そしてある日、不安な気持ちで夜中に目が覚めた時、自分の足の親指が動いていることに気づきました。無意識に自分で動かしているのです。足首も動いています。その後寝ても1時間後にはまた不安な気持ちで、目が覚めます。また足の親指が小刻みに休みなく動いています。
ネットで色々調べたらムズムズ足が悪化したようなのでした。
ムズムズ足悪化の原因
原因はだいたい分かりました。プチ断食が成功して体重も減り、胃腸の調子も良くなりました。しかし、夜食べなくなったのでドーパミンが不足したのです。
私の場合は酒はやめられないと思ったので、夜は食べずにカラ酒を飲みました。それが悪かったようです。
アルコールはドーパミン受容体を増やすのに、肝心なドーパミンが出てこないから余計にドーパミンの不足感を覚えたのでしょう。どういうメカニズムか分かりませんが、医者も「アルコールはムズムズ足を悪化させる」と言っています。
タバコを吸いたい
こんな時にタバコをいっぷく吸えはドーパミンが「どぱーっと」出るんだけどなぁ。
夜寝られないのが辛くて、よっぽどタバコに戻ろうかと本気で考えました。タバコを吸う場所が少なかろうと、肩身の狭い思いをしようと、寝られないよりはマシだからです。眠れない日が続き、錯乱状態になっていました。
でも老化でドーパミンの製造能力が衰えているから、タバコを再開しても以前ほどはドーパミンが出ないかもしれません。以前よりもっとたくさんタバコを吸わないとしっくりこないかもしれません。
それでもタバコを吸ってみたい衝動に突き動かされてしまいました。
ムクナ豆
そんな時に、ムズムズ足のことを調べている過程で「ムクナ豆」の存在を知ったのです。
ムクナ豆はただの豆です。薬ではなく食品です。日本では八升豆と呼ばれています。
ムクナ豆に含まれるレボドパという成分は、ドーパミンを作る原料です。摂取すると体内でドーパミンになるようです。つまり、老化でドーパミンの製造能力が衰えても、ドーパミンの原料を豊富に送りこめば、ドーパミン不足が解決する可能性があるのです。
若い頃は10の原料で10のドーパミンを作っていたとします。それが歳をとって機能が衰えて10の原料で5のドーパミンしか作れなくなったとします。半分です。
レボドパを送り込んで原料を20に増やすと、半分でも10のドーパミンが作られるという図式です。
黒糖飴、チョコレート、美味しいつまみと違って豆はほとんどタンパク質なので太りません。レボドパの含有量は他の豆類に比べて圧倒的に多いようです。
ムクナ豆を求めて
私は藁にもすがる気持ちでムクナ豆を求めました。沖縄でも探して買いました。アマゾンにも複数の業者や製造元が出品していたので次々と買いました。パウダーも買いました。錠剤も買いました。
3日くらい試してから次のものを試すというやり方で対照実験を繰り返し行ないました。効き目を感じないものもけっこうありました。
そしてついに確かな効き目を感じるものを見つけ出しました。少し値段ははりますが日本国内製造のムクナ豆パウダーです。
はたらくムクナ豆
個人差があるとは思いますが私には効いています。飲めば頭がシャキッとし、足がなんとなく熱くなります。飲みすぎるとめまいがしますが、適量だと私のムズムズ足は良くなりました。夜中に足の指が勝手に動かなくなりました。
酒を飲みすぎれば別でしょうが、適量の酒ならムズムズ足は悪化しません。おかげて多少飲んだ日も良く寝られるようになりました。
もう少し飲み続けてみます。
ムクナ豆でムズムズ足が治れば
これでムズムズ足が完全に治まれば万々歳です。お金は多少かかりますがタバコよりはよっぽど安いです。鉄分やその他ミネラルも豊富らしいので健康にも良いと思います。
本当にいいものを見つけました。
これで私の苦悩の旅が終われば嬉しいです。
旅の終わりに名前を覚えるための川柳。
「むくなと言われても、殻をむいて食べるムクナ豆」
字余り。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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