タイでとったバイクの免許を日本の小型自動二輪ATに外免切替しようと思ったが、難しすぎて諦めた

かぶとたいぞうです。

私は今、手稲稲穂にある札幌運転免許試験場に来ています。小型自動二輪車AT限定の免許をとったので、自分が保有する普通自動車免許(4輪)に追加、書き換えをするためです。

と言ってもタイでとったバイク免許の「外免切り替え」ではありません。けっきょくは日本の自動車学校に通って一から免許をとったのです。



タイでとったバイクの免許を外免切り替えするはずだったが

本来はタイでとった自動二輪の免許があるので、運転免許試験所で書類審査と「技能の確認」さえパスすれば日本の2輪免許に切り替えることができるのです。外国免許の切り換え、略して「外免切り替え」の制度です。

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技能の確認に3度も落ちた

ところがこの「技能の確認」がくせ者で、一番簡単な小型ATで挑んだにも関わらず、3度受けて3度とも落とされました。しかも、3度受けるのにまる1年もかかりました。

結論から言えば1年間を無駄にしただけで、最初からお金を払って自動車学校へ行ったほうが良かったということです。

どうも札幌運転免許試験場は自動車学校へ行くように仕向けているような気がします。



今後「外免切り替え」にチャレンジする人の参考にしてほしい

これから「外免切り替え」にチャレンジしようとしている人のために、この1年間の体験記録を残します。

あくまでも私のケースであり、北海道の札幌試験場の体験ですが、どなたかのお役に立てば幸いです。

タイで2輪の免許を取得

タイで2輪の免許を取得したのは2019年の秋でした。

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技能試験にはいちおう坂道、スラローム、一本橋、交差点、2段階停止などがあり、それに合格して免許をいただきました。

その後パタヤではレンタルバイクを借りて乗っていたので、運転技術には自信がありました。



帰国後すぐに外免切り替えの準備

さて、コロナ禍で帰国が遅れ、私が札幌に戻ったのは2020年の7月末でした。今からちょうど1年ほど前です。

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帰国後すぐに札幌運転免許試験を訪問し、「外免切り替え」の手続きを開始しました。

書類審査は問題なく通り、「技能の確認」の日取りが決まりました。

「外免切り替え」はとても混み合っているらしい

ところが「外免切り替え」はとても混み合っているとのことで、「技能の確認」の日がかなり後になってしまいました。でもしかたありません。指定された日まで待ちました。

さて「技能の確認」の当日です。事前にコース図が渡さてていましたが、発着点が分からず、当日になってからコースを把握しました。

混んでいると言う割にはその日の「技能の確認」は私1人で、審査員と私の1対1でした。



札幌運転免許試験場の「技能の確認」

審査員は「火の見やぐら」のような塔の上から見て審査するようです。

手稲稲穂にある札幌運転免許試験場の2輪の「外免切り替え」の「技能の確認」コースはとても難しいです。

「火の見やぐら」の下から発進し、2メートル先ですぐ左折、そして「火の見やぐら」の周りを周るようにまたすぐ左折、また左折、クランクをやってその後に一本橋。ここまでバイクに慣れる時間はまったくありません。直線がまったくないのです。

バイクはスズキのアドレス

乗るバイクはスズキのアドレス。アクセルを戻すとエンジンブレーキが強くかかり、最初の数メートルはぎこちない運転になってしまいます。その間に左折が3回もあるのです。そしてすぐにクランクです。

一本橋が終わってやっと外周、交差点、一時停止、S字の順番です。

私は最初の左折で大曲がりになってしまいました。それでも立て直してすべてのコースを走破。最初の大曲がり以外に失点はなかったはずなので、まちがい無く合格したと思いました。





結果発表

バイクを降りると審査員が言いました。

「ちょっとフラフラしていましたね」

私は答えました。

「はい。バイクに慣れなくて最初だけ大曲がりになってしまいました」

審査員は大きくうなずき言いました。

「今の状態で免許を渡すわけにはいかないなぁ。もう一回受けてみてください」

私は納得いかない気持ちでしたが納得せざるを得ませんでした。札幌運転免許試験場の外免切り替えの「技能の確認」日は毎週水曜日だと聞いていました。だから、きっと1週間か2週間後にはまた受けられると思っていたのです。そう思って納得しました。

次回は今年最後の日

ところが受付で次回の予定を聞くと年内は受けられる日があと1回しかなく、それでだめだったら次は来年の春以降となるというのです。

仕方がないので次回の予約をして、私はすぐにバイクを買うことにしました。バイクを買って練習するしかないと思ったからです。

近くのバイク屋でバイクを買い、知り合いが経営する会社の倉庫を借りて敷地内で何回も練習しました。特に低速で左折する練習、発進時にフラつかないための練習を徹底的にしました。



2回目の「技能の確認」

さて2回目の「技能の確認」の当日です。

混んでいると言う割にはこの日も受験者は私一人でした。もしかしたら外免切り替えをあまり積極的にやりたくないのかなと思いました。

制度として存在するので仕方なくやっているが、そこに時間と人員をかけたくないのかも知れません。

この日は練習の成果があって、発進と最初の左折はうまくいきました。ところが一本橋で落ちてしまいました。

お恥ずかしいですが、この日に合格しなければ来年の春まで受けられないというプレッシャーに体が耐えられなかったようです。ショックでした。

しばらく立ち直れませんでした。自信を失いました。

来年の予約は雪が溶けてから

次回(来年)の予約を入れようと思いましたが、年が明けて雪が溶けてからでないと来年の予定が組めないと言うのです。雪解け後に電話すると約束して札幌運転免許試験場をあとにしました。

11月になり避寒のため私は那覇に1ヶ月以上滞在しました。沖縄の自動車学校は冬でもやっていました。だから沖縄の自動車学校で小型ATをとったほうが早いかもしれないと思いました。散歩方々自動車学校へ行って聞いてみたら費用は7万円程度。3週間ぐらいで取れそうです。

でもあと5ヶ月も待てば札幌の雪も溶けます。春を待って試験場でとったほうがお金がかからないと思い留まりました。

さて、まちに待った札幌の春。雪解けと同時に試験場に電話をしました。しかしゴールデンウィーク前後にならなければ今年の「技能の確認」の開始日程は決まらないというのです。



やっと決まった雪解け後の初回は6月末

ゴールデンウィークの直前に再度電話すると、まだ日程が決まらない、決まり次第電話をくれると言われました。数日後に電話が来て指定された日程は6月の下旬でした。

「雪が溶けたらと言っていましたよね。もうとっくに雪は溶けているのにそんなに後なんですか?私が最初ですよね」と聞きました。

「はい、あなたが1番です。でも開始自体が遅くなったのです」との答え。仕方ありません。

3回目の「技能の確認」

さて6月下旬の第3回目の「技能の確認」の当日です。

この日は初めて私以外にもう一人中国人と思われる若い男性も受験しました。呼ばれた名字で分かりました。

この日私は自信がありました。ずっと練習していたからです。特に1本橋の練習は死ぬほどしました。

私が最初でした。発進、左折、クランク、1本橋、ここまで完璧でした。思わずガッツポーズをしたくなりました。

その後の信号のある交差点、一時停止、外周、S字、すべて完璧でした。スタート地点に戻ったとき「受かった」と確信しました。

その後、若い中国人と思われる男性がスタートしました。男性は1番最初の私と同じく最初の左折で大曲がりになりましたが、その後は完璧な運転でした。一本橋なんか、入った途端に停止しているように見えました。まるで上海雑技団の芸当を見ているようです。

「上には上がいるなぁ」と感心して見ていました。





結果発表

さて2人とも運転を終えて審査結果の発表です。

まず私の結果が発表されました。最初に「左右確認が遅いところがあった」様な事を言われました。しかし、そのアドバイスの後、合格だと言われるものだとばかり思っていました。

すると最後に「そういうことで今回は残念ながら不合格とします。一度専門家に見てもらったほうがいいと思います」と締めくくったのです。

びっくりしました。

私はすかさず反論しました。

「技能の確認って完璧な運転技術を審査されるのでしょうか」と。

すると審査員が答えました。

「いいえ。高度な運転技術を審査するものではありません。ごく当たり前の運転操作、安全の確認ができているかを見ているだけです」と。

私はなおも聞きました。

「私の運転のどこがだめだったのですか」

「運転そのものは良かったと思います。左右の確認が足りなかっただけです」

「左右の確認はしっかりしました。火の見やぐらから見ている人に極端にアッピールするような首振りを求めているのですか?運転中にそんなに極端に首を降ったらかえって注意散漫になりませんか。わき目運転になりませんか」

「技能の確認は指導の機会ではありません。誰か専門家に見てもらうことをおすすめします」

「自動車学校へ行けと言っているのですか?」

「そうとは言ってません。でも自動車学校へ行こうと思っているのでしたらそれも選択肢の一つでしょう」

私は去年の夏、最初に書類審査をした日にもらったコース図などの案内書類の中に、北海道公安委員会指定の自動車学校の所在地、電話番号などが書かれた一覧表が入っていたことを思い出し、腹立たしい気持ちになりました。

私はこの人と問答しても埒が明かないと思いました。

その後中国人と思われる男性の結果が発表されました。なんと中国人と思われる男性も不合格でした。上海雑技団の技でも落とされるのです。

札幌運転免許試験場からの帰り道。私は悔しいけど自動車学校にお金を払うことを決めました。

試しに次回の「技能の確認」日を聞いたら7月末だと言われました。そこでまた落とされて、その次は9月、年内それが最後、また来年という蟻地獄のイメージが浮かんだからです。

どうして落ちたのかが分からないいじょう、何回受けても受からないかもしれないのです。

運転の技術ではなく、安全確認が問題だと言われましたが、私は何十年もゴールド免許の優良ドライバーです。安全確認に問題があるとは思えません。

自動車学校へ行って8万円払ってきた

次の日、札幌市内にある自動車学校に電話をして聞きました。すべて1発で通過したら7月中には卒業できるかもしれないと言われたので、すぐに入学手続きをして8万円程度のお金を払ってきました。

私は普通自動車免許を持っているので、小型自動二輪車のATなら学科1時間、実技8時間で検定を受けられます。

自動車学校1時間目

実技の1時間目はとりあえず教習コースの外周を走ってみるようなのですが、指導員は私の走りを見て「前に乗っていましたか?」と聞きました。

私はタイで免許をとってタイでは普通に乗っていたことを話しました。でも外免切り替えの話は面倒なのでしませんでした。

指導員は「じゃあ、どんどん行きましょう」と言って、S字、クランク、1本橋と進めました。

私が1本橋を渡り切ると、指導員は言いました。

「さすが、タイで乗っていたから上手ですね。このままで検定に合格すると思いますよ」と。

私は自信を取り戻しました。

初日から急制動も坂道発進もこなして、2時間目には検定コースを覚えるように言われました。

すべて1発で合格

指導員の言うように見極めも検定もすべて一発で合格して、補修なし、再検定なしでストレートに合格することができました。

自動車学校の検定は、車でバイクを追尾して運転を後ろからチェックします。だから安全確認したかどうかはちゃんと見ています。札幌運転免許試験場のように「火の見やぐら」から見るわけではないので、安全確認不足など最後まで一度も指摘されませんでした。

混んでいなければ最短1週間くらいで卒業できたのですが、毎日空きがあったわけではないので先週の土曜日に卒業して、今日、試験場で書き換えをしている次第です。

ブログを書いているうちに私の免許が交付される時間になりました。ちょっととってきます。

+++

1年がかりでやっと手に入れた日本の2輪免許

今、無事に2輪の記載のある免許証をいただきました。

ブログを書きながらこの1年間を思い出して腹が立ってきましたが、今こうやって無事に取得した2輪免許を見ているとホッとして、すべての苦労が吹き飛びました。

前回の6月末に外免切り替えの「技能の確認」で落とされて以来、教習所以外ではバイクの練習をしていません。また、自動車学校で指摘されたのは、ガニ股をなおすことぐらいで、左右確認などは何も言われませんでした。だから「技能の確認」でも自動車学校でも私の運転レベルは何も変わりません。

では自動車学校の審査は甘いのかと言えば、一緒に検定を受けた6人中半分の3人は不合格でしたので、決して甘いとは思えません。

なぜ外免切り替えの「技能の確認」が受からなかったのか

ではなぜ、自動車学校ではストレート合格した私が「技能の確認」では3度も落とされるのか。

まぁ、これ以上は語るまい。

今後、外免切り替えをしようと思っている方は気をつけてください。札幌運転免許試験場の「技能の確認」は私はともかく、上海雑技団のレベルの人でも通らない「過酷な試験」なのですから。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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