【雑学、おもしろ話】今でも北海道で使われている方言とイントネーション

かぶとたいぞうです。

今日は北海道の方言や言い方のイントネーション、アクセントの特徴などについてお話します。

北海道の方言については、いろいろな人が書いているようですが、それらを参考にせず、私が札幌で生まれ育った60年間以上の体験談をもとに書きます。

だから他の人の説明とは少し違うかもしれませんが、札幌人である私の実体験です。



北海道の方言のほとんどは東北の方言

まず最初にお話したいのは、「北海道弁」「北海道の方言」のほとんどが「東北弁」特に「青森弁」「青森の方言」であるということです。

北海道の開拓者の出身地を県別で見ると青森県が圧倒的に一番多く、新潟県、秋田県、石川県、富山県と続きます。

だから北海道の方言として紹介されているものを青森の人が聞いたら「それって青森の言い方(津軽弁)だべ」となるのです。

それを前提に、実際に今でも北海道で普通に使われいる独特なものの言い方やイントネーションを中心に、おもしろいものをいくつかご紹介します。

うるかす

水につけること。特に食後の食器などを水に浸けておく時に使う。例「食べた後は洗いやすいように、お茶碗をうるかしておく」。米をといだ後、水に浸けておく場合にも使う人がいる。例「米をうるかす」。

この言い方は今でもほとんどの北海道人が使っていると思います。



なげる

物を放り投げる場合にも使うが、ゴミを捨てる場合にも使う。例え大型のゴミでもなげると言う。例「この冷蔵庫はもう投げようと思っている」

ただし、最近の若い人は「ゴミを捨てる」と言う人も増えている。

手袋をはく

手袋をはく:kabutotai.net

手袋を手にハメること。北海道では今でもたぶん老若問わずほとんどの人が手袋をはくと言う。例「こんな寒いのに手袋もはいてないのか」



しばれる

ひどく寒いこと。おそらく「しびれる」あるいは「縛られる」ようなニュアンスが原意。例「今日はしばれるねぇ」。

今は「しばれる」を使う人が少なくなったが、寒さの程度を強調するために、相当冷えたときに限り、あえて「しばれる」を使う人がいる。

「しばれる」に関しては、以前別の記事でくわしく書いている。

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しゃっこい

冷たいという意味。東京の人が「ひゃっこい」という時と同じニュアンス。例「しゃっこいビールでも飲もうか」。

今では田舎っぽい雰囲気を醸しだそうとして、わざと言う人がいるくらいで、日常普通に使っている人は少なくなった。



いいんでないかい、いんでないかい

いいのではないか、いや、いいだろう、当然いいだろう、の意味。

例「今日の夜はカレーでいいべか」「いんでないかい」

「〜だべ」同様、今ではテレビや映画でしか聞かない言い方。私は札幌生まれ札幌育ちだけど、使ったことは一度もない。同じ意味のことを言うなら「いいんじゃない」または「いいよ」と言う。

はんかくさい

馬鹿だ、アホだ、の意味。例「俺は、はんかくさいからすぐに忘れる」

これも今ではほとんど使われない言葉だが、あえてアホな程度を強調したくてわざと使う人がいる。特に自分のことを卑下して使う場合には田舎っぽい雰囲気も出て効果的。



かまかす(かます)

かき混ぜるの意味。例「コーヒーに砂糖を入れてかまかす」。人によっては「砂糖を入れてかます」とも言う。

この言葉は今では年寄り以外使わない。年寄でも使わなくなったような気がする。

トマト、バナナのイントネーション

私の周りだけかもしれないが、北海道ではトマト、バナナなど3文字のカタカナ名詞は、たいてい真ん中の語にアクセントをおく。

東京の人はトマトの最初の「ト」にアクセントをおいて「マト」と発音するが、北海道では「トト」と発音する人が多い。少なくとも私が小学生の頃は多かった。

同等にバナナも「ナナ」ではなく「バナ」



東京の人はそれをバカにする

北海道の発音のほうが英語にもスペイン語にも近くて国際的だが、東京の人が「おかしい」「へんだ」とバカにするので最近は若い人を中心に「マト」「ナナ」と言う人が増えた。

他にもたくさんありますが、またの機会にご紹介します。

ごきげんよう。


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