かぶとたいぞうです。
私は3日前に「現在の米国株は上がっているのか下がっているのかよく分からない」という趣旨の記事を書きました。
【関連性の高い記事】
今日は「はっきり下がった」と言えます。
これが今朝のNYダウ下落を含めたここ半年の値動きを表したグラフです。
ここ半年のNYダウ値動きグラフ
今週、特に昨夜の下落がはっきり分かります。
昨夜のNYダウの終値は前日比-1.58%の33,290ドル。SPも1.31%下落しています。
NYダウは今週3%超の下落
NYダウは今週だけで3%以上下落していますから、はっきりと下降傾向を示しています。
今朝はまだ米国株下落の情報を伝える日本語版のニュースが出ていないので(執筆時点)、米国ニュースをあたってみると、一様に「hawkish Fed signals」が下落の原因だと書いてあります。
hawkish Fed signals
hawkish=タカ派(ホークは鷹)
Fed=米国連邦準制度=アメリカ合衆国の中央銀行制度
signals=シグナル、信号
タカ派という言葉の意味
タカ派という言葉は本来「攻撃的な」という意味で、従来は戦争推進派、戦争賛成派の政治家を指す言葉として使われておりました。
ちなみにタカ派の反対はハト派で穏健派、平和派です。
金融界ではタカ派は金融引き締め派
現在ではこれに加えて、金融緩和を制限してむしろ引き締める方向に進める考え方、あるいはそういう考えの人をも指すようです。
具体的には金融界における「タカ派」とは、政策金利を上げたり、財政出動を減らして市場の現金を減らし、インフレを抑制しようとする動きを意味します。
タカ派的動きで米国株が下がった
つまり今朝の米国ニュースが伝えるところによると、「インフレ懸念で金融を引き締めようとする米国中央銀行の意向が伝えられて(あるいはそのような動きを示唆する信号、サインが見られて)米国株は下がった」ということらしいです。
利上げや金融引き締めが決定されたわけではない
パウエルFRB議長は2日前に「今後の利上げに関してはこれから議論を始める」とは言いましたが、利上げをするとは言ってません。
また、今朝の米国ニュースでも「Fed(米国連邦準制度)のsignals(シグナル)」という、いかにもあいまいな書き方をしています。
きっとパウエルFRB議長など要人がはっきりと利上げを宣言したのではなく、「こうなれば、こうなる」という式の議論や憶測が混ざって金融関係者が「金融引き締めシグナル」と捉えたのかもしれません。
私としては歓迎、米国株はもっと下がってほしい
いずれにしても、私としては米国株が下がってくれるのは大歓迎です。もっともっと買い足したいからです。私は常に長期的には米国株に対して強気のスタンスなのです。
来週はもっと下がってくれないかなと思っています。もちろん下がれば大いに買い足します。
ごきげんよう。
【関連性の高い記事】
【SBI証券口座開設ページ】
この記事があなたのお役に立った場合、下の「いいね!」をクリックして頂けると、たいへんはげみになります。
【あわせて読みたい】
同じカテゴリーの最新記事5件
-
【ストックからフローへ】老後はいくら貯金があっても逃げきれない。大事なのは収支のバランス -
【米国株と米ドル】米国株も米ドルも下がりに下がったが、まだ下がるような気がするから様子をみる -
【トランプ関税】なんだ、やっぱり駆け引きだったのか。トランプ大統領に翻弄された5日間 -
【米国株、ドル】ますます分からなくなってきた。米国株、ドルと世界経済のゆくえ -
【株価乱高下】株価暴落、フェイクニュース、回復、乱高下、混沌。今の市場をどう見るか
「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。
記事のカテゴリー/タグ情報