みんなサラリーマンになってしまったから、日本はダメになったのではないか

かぶとたいぞうです。

今の私は何もしておりません。

人に「仕事は何をしているのですか」と聞かれたら、「何もしておりません」と答えるより仕方がありません。そう言えばこの間、ネットアンケートに答えた時も職業は無職を選択しました。他に選択肢がなかったのです。



何もしていないが、いろいろやっている

何もしていないと言っても、毎日いろいろやっています。

1日の中で長く時間を費やしている順番に言えば、農作業(野菜づくり)、ブログ執筆、家事(炊事、洗濯、掃除)、米国株取引を挙げることができます。

だから自分は農業をやっていると言うこともできるし、ブロガーだとも、主夫だとも、投資家だとも言えます。

でも多くの人のように、どこかに勤めてサラリーをもらっているわけではありません。

日本人の9割はサラリーマン

厚生労働省の最近の資料によれば、現在の日本人の9割は雇用者です。何らかの形で会社に勤めて賃金をもらっているのです。サラリーマンです。サラリーマン率はちょっと前まで8割と言われておりました。それがだんだん増えているのです。今はほとんどの日本人がサラリーマンだと言っても過言ではありません。

リストラだ、ブラック企業だ、パワハラだ、ストレス社会だと不満をこぼす人は大勢いますが、自分で会社を作ろうとか、農業をやろうとか、自分で何かを売って自由に生きようとする人はほとんどいないのです。



みんながサラリーマンを目指せば落伍者が出る

今は、みんながみんな少しでもいい会社に勤めようとします。そのために勉強して、いい学校を出て、入社試験に合格して、社内の競争に打ち勝って、真面目に務めあげなければなりません。

サラリーマン:kabutotai.net

それができない人は「はみ出し者」です。「落伍者」です。みんな「落伍者」にならないよう必死です。そのためにはライバルを蹴落します。

農家が8割以上だった頃の日本には「落伍者」はいなかった

ところで、昔、農家が8割以上だった頃の日本には「落伍者」はいませんでした。

力仕事、炊事、留守番、子守り、仕事は何でもありました。

勉強ができなくても体力なら負けないという力自慢が農家には必要でした。何もできないけどご飯なら美味しく炊けるという人も重宝されました。みんなが畑に出るので、留守番や子守はとても大事な仕事でした。



「はみ出し者」でも家族、仲間の一員

「あいつは素行も悪いし、だらしないし、まったくダメな奴だけど、身内には嘘はつかないし約束は守る」という人も家族の一員、仲間の一員としてじゅうぶん通用しました。猫の手も借りたい繁忙期に手伝ってくれれば助かるのです。

農家では働いたからと言っても給料はもらえません。でもみんなが食っていくことはできました。それで良かったのです。でも今はそんな暮らしがバカバカしくて、みんな街に出て給料をもらうようになりました。

サラリーマン社会では「能力」のない人は落伍する

だから「能力」のない人は落伍し、ちょっとでもミスをするとクビになり、上司の機嫌をとり損ねると左遷され、勝ち残った人たちも社内で足の引っ張り合いをし、仲間を平気で裏切り、心がすさんでいくのです。

ストレスが貯まらないわけがありません。イジメが増えないわけがありません。夫婦喧嘩や離婚が増えないわけがありません。精神病や自殺が増えないわけがありません。刃傷沙汰が増えないわけがありません。「異常者」が増えないわけがありません。



多様性を認めない競争社会の中でみんな壊れていく

多様性を認めない競争社会の中で、みんな独善的になり、利己的になり、誰も助けなくなり、誰も信じなくなり、そして壊れていくのです。社会がおかしくなってゆくのです。

私はサラリーマンでなくて良かったと胸をなでおろしています。

ごきげんよう。


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