かぶとたいぞうです。
私は一昨日のブログで、米国株の2日続落は程よい調整だ、慌てることはないと書きました。
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やっぱり思った通りで、その後の2日間で何事もなかったように自然な趨勢に戻りました。
これがNYダウのここ1ヶ月の値動きグラフです。
NYダ直近1ヶ月の値動きグラフ
あまりにも急激な上昇が調整されて、いい感じに収束しています。
ここ半年の値動きを見れば全体的な傾向がもっとよく分かります。
NYダ直近6ヶ月の値動きグラフ
ガクッと上がった分だけ下がって、いい感じの右肩上がりのグラフに戻りました。このように株価というものは上がったり下がったりしながら中長期的な傾向を描くのです。現在描いている傾向は間違いなく上昇です。
報道やエコノミストはこじつけの理由をつけたがる
いつも言っておりますが、報道とかエコノミストは上がったら上がった理由、下がったら下がった理由を必ず無理して付けたがります。
実際は中長期的な傾向以外の値動きというものは、なにか事件でもない限り、上がり過ぎたら下がり、下がり過ぎたら上がるだけです。
「よく分からないけど上がりました」ではニュースとして格好がつかないのでしょう。なんか経済的な原因があったかのようにカラクリを説明するのです。
インフレの見通しがコロコロかわるわけがない
今週2日続落した時は「インフレが本格化し長期金利が上がったから」と説明しました。その後株価が回復すると「インフレは一過性のものと判断が強まったから」と説明するのです。
確かにインフレ傾向も事実だし、パウエルFRB議長が「インフレは一過性のものだ」と言っているのも事実です。
でも、たった2日間でインフレの見通しがコロコロかわるわけがありません。パウエル議長はずっと前から「インフレは一過性のものだ」と言っていました。2日前に突然言い出したのではありません。
株価の上がり下がりを正確に説明しているわけではない
つまり報道が説明する一つ一つのことは事実なのですが、株価の上がり下がりを正確に説明しているわけではないのです。世の中には常に相反する事象、理論があって、それを使い分けているだけなのです。
なぜなら、そんなに株価の上がり下がりを正確に説明できるのなら、逆に今後の株価の予測も正確にできるはずです。でも世の中には「こういう理由で株価が下がった」と説明する人は多いですが「こういう理由で株価が上がるでしょう」と説明する人は稀なのです。そしてその稀な人も大抵は予想を外して大恥をかくのです。
「風が吹けば桶屋が儲かる」式の理屈で株価が動くのではない
「風が吹けば桶屋が儲かる」式の理屈で株価が動くのなら、誰でも先が読めて株で大儲けできるはずです。でもそれができないのは、株の値動きのメカニズムがとても複雑で誰にも予測なんかできないからなのです。
また、相場というものは全て理屈で動くものではありません。人気や人の気分で動く要素もあるのです。複雑怪奇なのです。
米国株は健全、見通しは良好
まぁ、いずれにしても、米国株は今のところ健全です。少なくともバリュー株、配当狙いの長期投資株に関しては引き続き強気の姿勢でOKだと思います。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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